第1話

***

ずっと…好きだった。


「んぅ、ふっ……んぅっ…!」

「……は…っ、…ッ」

「…ぁッ!!はぁ…っ、奥…っ熱……」


ナカに放たれた白濁液を感じて熱い吐息を零す。初めてにも関わらず太いモノをずっぽりと咥えこむ自分の尻穴に緩い笑みを浮かべた。

……はじめてだから、すごく痛い。
痛いけど、でもそんなの気にならない程、初恋の相手と繋がっている”今”に満足していた。涙が零れるくらい幸せだった。


「…ッ、は…っ」

「あッ、あぐ、ぅッ、」


俺に腰を打ち付けてくる男も余裕なさげに息を荒げている。
こうして繋がることを求めなければ、きっと一生目にすることなんてできなかった。

色っぽい声。熱を帯びた吐息。
程よく鍛えられた身体。

今俺が彼に興奮を与えているんだということが嬉しくて堪らなくて、揺れて大きな音を鳴らすベッドにも構わずに尻を突き出しながらもっと奥にいれてほしいと懇願するように腰を自ら振る。

コイツさえ傍にいてくれれば、他の全てを失ってもいいとさえ思った。
友達としてじゃなく、本気で…好きだった。愛してた。


「…ッ、おまえ…っ、えろすぎ…ッ」

「は…っ、なれてんだよ…っこういうの…ッ」


唯人の声に鼻で笑って返す。
そんな自分の声音とは裏腹に心臓は引き裂かれたようにずっと痛みを訴えてくる。


「…っ、へぇ…ッ、そうか、よッ!」

「ぁぅ゛…っ、!!ぐ゛っ!」


…嘘だった。

全部、初めてだった。
こうやって男に挿入されるのも、自分から誰かにセックスしようと誘いをもちかけたのも。

全部この男が、…唯人が初めてだった。

でも、初めてだなんて知られたらきっと相手は重いと感じる。
ショックを受ける。
もしかしたらこの行為さえ、やめようと言い出されてしまうかもしれない。

(…そんなの、絶対に嫌だ)

だから、わざと慣れているふりをした。
お前が初めてじゃないんだって嘘をついた。

そうでもしないと、今すぐにでも身体の奥から込み上げる感情に負けて泣いてしまいそうだった。


「……ッ、…おまえ、実は男もイケたんだ……っ?」

「…っ、は…っ、ぁ゛…ッ」


どことなく嘲りを含む声に、強く胸を突き刺されたような痛みが走る。
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