Ich kenne den Inhalt der Box.
(箱の中身を知っている)
文化祭、秀くんがなぜか女装することになり、それで私の私物のゴス服を貸すことになった。
「三川ちゃんのそれ私物?」
「ええ」
「やっぱ本場だもんねー」
「…まあね、」
「何着か持ってんの?」
「まあ、5着くらい?」
「それ凄くない?」
「三川ちゃんも着よ!」
「どうしてそうなるの?」
「絶対似合うから!」
「ええ、いいけど?こういう格好は好きだし」
それで結局着ることになり、毛先も縦ロールにされた。
女装した秀くんと一緒なせいもあってか凄く目立っているらしい。
慌ただしかったせいか、結局脱ぐのは本部に帰ってから、ということになった。
本部に帰ってきた私達は、とりあえずは私がいつもいる来馬隊の退室になった。私以外の隊員は支部にいることが多く、この部屋は基本的に私が使っている。
秀くんを長椅子の上に座らせてから、自分も上に乗る。
「何している」
「私から逃げられるとでも思ったのかしら?」
「…言うようになったな、早織」
…まあ乗っている私が言うのもなんだが、この長椅子は意外と狭い。背もたれも付いていないし、ソファーと言うには小さすぎる。
とりあえず辰也さんに電話をする。
『もしもし、こちら三川。今本部の作戦室にいます。秀く…三輪隊員に私が貸した衣装を脱がせるところですが、私がいると少し気まずいので、辰也さんか鋼さんのどちらかが空いていれば本部の来馬隊作戦室に来ていただけますか――』と音声を吹き込めば、『鋼が空いてるから行ってくれる、って』と返ってきた。
あとは何も知らない秀くんに簡潔な説明をして、作戦室を出るだけ。
「今電話したから。…早く脱ぎなさい。私は部屋を出るわ」
「…早織は脱がしてくれないのか?」
「当たり前でしょう。…貴方はいったい私を何だと思っているの?常識を知らないわけじゃないのよ。この服は扱い簡単な方だから脱ぎやすいはずよ」
ちなみに秀くんの女装…着せる方面を手伝ったのは主に雄太だ。
黙って扉を閉め、丁度そこにやってきた鋼さんに事情を説明した。
鋼さんはここに来る前に影浦さんと交渉していたらしく、秀くんが着替えている間は影浦隊の作戦室にお邪魔させてもらうことになった。光もそこに戻っているとのこと。…鋼さんと影浦さんは本当に仲が良いんだな。
***
無事着替えられた、と鋼さんから連絡が来た。来馬隊の作戦室に戻ったらいつもの制服姿の秀くんがいた。
「早織、少し聞きたい」
「…何よ?」
「『私から逃げられる…』とか何とかって言っていたな。どこでその日本語覚えたんだ?」
「国近さんよ。乙女ゲームとやらのキャラが言ってたセリフらしいわ。あの時はお礼としてカルカソンヌ…ドイツのボードゲームね。それを国近さんと太刀川さんと出水と一緒にやってきたわ。唯我…だっけ。は太刀川さんに追い出されてたわね」
「…太刀川さんか。あの人は昔から苦手だ…」
「あらそう?」
←Zurueck/Naechster→
←Zurueck.文化祭、秀くんがなぜか女装することになり、それで私の私物のゴス服を貸すことになった。
「三川ちゃんのそれ私物?」
「ええ」
「やっぱ本場だもんねー」
「…まあね、」
「何着か持ってんの?」
「まあ、5着くらい?」
「それ凄くない?」
「三川ちゃんも着よ!」
「どうしてそうなるの?」
「絶対似合うから!」
「ええ、いいけど?こういう格好は好きだし」
それで結局着ることになり、毛先も縦ロールにされた。
女装した秀くんと一緒なせいもあってか凄く目立っているらしい。
慌ただしかったせいか、結局脱ぐのは本部に帰ってから、ということになった。
本部に帰ってきた私達は、とりあえずは私がいつもいる来馬隊の退室になった。私以外の隊員は支部にいることが多く、この部屋は基本的に私が使っている。
秀くんを長椅子の上に座らせてから、自分も上に乗る。
「何している」
「私から逃げられるとでも思ったのかしら?」
「…言うようになったな、早織」
…まあ乗っている私が言うのもなんだが、この長椅子は意外と狭い。背もたれも付いていないし、ソファーと言うには小さすぎる。
とりあえず辰也さんに電話をする。
『もしもし、こちら三川。今本部の作戦室にいます。秀く…三輪隊員に私が貸した衣装を脱がせるところですが、私がいると少し気まずいので、辰也さんか鋼さんのどちらかが空いていれば本部の来馬隊作戦室に来ていただけますか――』と音声を吹き込めば、『鋼が空いてるから行ってくれる、って』と返ってきた。
あとは何も知らない秀くんに簡潔な説明をして、作戦室を出るだけ。
「今電話したから。…早く脱ぎなさい。私は部屋を出るわ」
「…早織は脱がしてくれないのか?」
「当たり前でしょう。…貴方はいったい私を何だと思っているの?常識を知らないわけじゃないのよ。この服は扱い簡単な方だから脱ぎやすいはずよ」
ちなみに秀くんの女装…着せる方面を手伝ったのは主に雄太だ。
黙って扉を閉め、丁度そこにやってきた鋼さんに事情を説明した。
鋼さんはここに来る前に影浦さんと交渉していたらしく、秀くんが着替えている間は影浦隊の作戦室にお邪魔させてもらうことになった。光もそこに戻っているとのこと。…鋼さんと影浦さんは本当に仲が良いんだな。
***
無事着替えられた、と鋼さんから連絡が来た。来馬隊の作戦室に戻ったらいつもの制服姿の秀くんがいた。
「早織、少し聞きたい」
「…何よ?」
「『私から逃げられる…』とか何とかって言っていたな。どこでその日本語覚えたんだ?」
「国近さんよ。乙女ゲームとやらのキャラが言ってたセリフらしいわ。あの時はお礼としてカルカソンヌ…ドイツのボードゲームね。それを国近さんと太刀川さんと出水と一緒にやってきたわ。唯我…だっけ。は太刀川さんに追い出されてたわね」
「…太刀川さんか。あの人は昔から苦手だ…」
「あらそう?」
←Zurueck/Naechster→