公園

「にいさんっ、にいさん!ぼくはだいじょうぶだから!」

積み木を崩した子に殴りかかる燐を止めようとして、必死に声をかけても燐には雪男の声が届いていないようだった。燐を止めるためしがみつこうとする雪男を後ろから保母が引き寄せた。

「はなして!にいさんをとめなくちゃ!」
「ダメよ!危ないから!」
「にいさん!」

手を伸ばしても空をきるばかりで燐から遠ざけられた。
二人は兄弟なのになんで…なんでこんなにも周囲は違うのか。

「はやく!おとうさんをよんでくださ…い…けほっ」

咳き込みながら雪男は訴えた。





両手はしっかりと左右の棒を掴み、足をぶらつかせながら時折軽く地面を蹴って腰掛けたブランコ小さく揺らした。燐が来た時にはもう既に遊び終わった後の、人気のない公園だった。砂場に残った崩れかけた山には、忘れ物だろう赤と黄色と緑に色分けされた小さなスコップが刺さったままだ。
突然見ていた地面に影が差した。

暗い影
薄い影

狗の雨宿り×