ふと目を覚ますとあなたはあのビルの中にいた。5つの傷がつけられた受付デスクが目の前にある。どういう原理かはわからないが、無事に地上に戻れたようだ。

 ビルには夕日が差し込み、オレンジ色じみて見える。なにか行動を起こしますか?

[もう一度エレベーターを調べる]
 エレベーターの前に立つと、小さく扉の向こうから音がしているのがわかる。ガン、ガン、ガン、これは何だろうか?そう思ったあなたは、扉が揺れているのにも気づいた。ガン、近い。そこで理解する。これは、こちら側に来ようと何かが扉を叩いている音だ。
 ガン、ガン、
 ガン、
 ガン、
 ガ

[資料室に行く]
 資料室には相変わらずたくさんの棚がある。
再びファイルを探すならば幸運か図書館
<幸運><図書館>顧客リストを見つけられる。相変わらず、そこには3/5の文字がある。
<アイデア>その文字列だけ、何故か歪んで見える。まるでそれが存在してはいけないように。そして、「KPC」という名前の横に不自然な空白があることにも気づくだろう。

 それを見つめていると、ふと、ポケットの中が熱いことに気がつく。驚いて中を漁ると、白いカードが熱を発していた。そしてその白しかなかったはずの表面に、文字が浮かび上がっているのがわかる。
「3/5行き 快速急行」

[受付デスク]
<幸運>突然場所が切り替わったことで目眩がおきたのか、少しふらついてしまう。その際に固定されているはずの受付デスクをずらしてしまった。
 その先、デスクのずれたところになにかへこみのようなものを見つける。デスクを完全に退かすにはSTR13との対抗ロール
(デスクを上手くどかせると、そこには不自然なへこみがあった。くぼみ、と言い替えてもいいだろう。底には、鍵穴らしきものもある。)

[外に出る]
 外に出ると、酷く息を切らしたKPCが顔を真っ青にして周囲を見渡しながら走っているところだった。あなたの姿を認めたのだろう、泣きそうな、安心した顔で走りよってきた。

「っよかった…………」

 心の底から安心したような声だ。

[凪苫に協力を仰ぐ]

「ダメだ!」
 あなたの言葉を遮るように、KPCのくちから大声がこぼれ落ちる。驚くあなたよりも、叫んだ凪苫の方が驚いているように目を丸くしていた。しかし、すぐに眉間に皺を寄せて目をそらす。
「ダメなんだ。ダメだ。おまえは、何もしなくていい。何も知らなくていい。もう時間が近い。もう遅いんだ。…次のお前には………いや、これも何回言っただろうな」

 あなたが追いすがるならば、一瞬、KPCが苦痛に満ちた顔をするのがわかる。それでもすぐに、いつもの無表情に戻った。
 
「なら仕方ない。今日は、いつもより早く眠って貰うとするか」
「許せ。俺はお前のためなら、お前を裏切れる。」

戦闘開始です。


「………ダメだな、俺 ほんとうに」

 だらりと四肢を投げ出したまま、KPCが宙を見る。全身から疲労が見えた。
 一体何千回、今日のPCと過ごしてきたのだろう。何千回、頑張ったのだろう。1人で抱え込む彼は、どうして。

 何も言えなくなるあなたに、困ったような顔をしてKPCは笑う。珍しい顔だった。
 そしておもむろにポケットに手を突っ込むと、中から真珠のような球体と鍵と小さな袋を取り出し、あなたの方へと投げる。

「丸い方は拾った。片割れみたいのがもうひとつあって、それがビルのどっかにあるはず。鍵と袋は最初から持ってた」

 球体を手にした途端、あなたはそれに膨大な力を感じる。メタ的に言うとMPが10入ってます。
袋を開けると中には粉が入っている。クトゥルフ技能が触れる。
<クトゥルフ技能>イブングハジの粉だ
鍵は小さく金色だ。

[くぼみの鍵穴に鍵を使う]
 音を立てて鍵が空く。す、と対照的に音もなく、隣の床が動いた。床下収納のような空感が目の前に広がる。覗き込むと、そこには真珠のような球体が転がっていた。

[顧客リストに粉を使う][ヴールの印を使う]
 揺らぐ文字列の中で、空白にじわじわと文字が浮かび上がってくる。それはインクのシミのような形から徐々に文字へと変貌していき、ついにはひとつの完成系となった。
「PC」
 それを見た瞬間、あなたの視界は白に包まれた。