03

ドーン‼

突然聞こえた爆発音と地響きに目を剥く。
クラスメイト達も何事かと慌てふためき、一人の生徒が地震か⁉と声を上げた。

「何が起こっているんだ……?」
「さぁ……」
皆一様にグラウンドの方へと目を向ける。
立ちこもる土煙に視界が遮られよく見えない、隣の奴も見えねーと呟いているのを聞いて、それに同意しながら最近何かと変なことが学校で起こりすぎていることに疑問を感じた。
数日前の黒い赤ん坊が脳裏をよぎり、嫌な予感がするなぁと苦い顔を浮かべた。
そして俺の予想は当たっていたようで。

「おーいツナ―、一緒に帰ろう……」
「あ、夜天‼」
その後の教室内では爆発音が響くことなく平和に時間を過ごしたわけだが、放課後ツナのいる教室へと足を向け声をかけると、俺に気づいたのかいそいそと準備をして此方に駆けてくる綱吉はまぁいい、いつもの事だ。
だがツナの後ろを陣取り俺に向けて眼を飛ばしてくる銀髪イケメン君はどういった経緯でついてきているのだろうか、思わずかけた声が段々と小さくなってしまう。

「ツナ、後ろにいるイケメン君は新しい友達?」
「え゛、と、あー友達……というか……」
「おい、てめぇ10代目に何か用か」
「ご、獄寺君!」
慌てた様子のツナに対して依然鋭い眼光を飛ばすイケメン君。
……そういえば先日ツナのクラスに転校生が来たって聞いたな、最近余り一緒に帰ってなかったから噂程度にしか知らなかったが。
先程から妙にぴりぴりとした殺気を感じ、こいつ絶対堅気じゃねぇなと辺りをつける。
それにしても10代目……?ちょくちょく気になる事を漏らすしよりにもよって前世の友人にも似ているし情報が混線しすぎだ、一旦まるっと置いときたい。

「えーと初めまして獄寺君?俺は隣のクラスの九重夜天、ツナとは幼馴染なんだ」
ツナと一緒に帰ろうって誘おうと思ったんだけど……君も一緒に帰る?
そう持ち前の愛想の良さを張り付けて獄寺君に対応する。
ツナから猫かぶりめ……という視線を感じたが、10代目発言にも触れなかったことに安堵が混ざったものが寄越された。

「このチャラ男が10代目の幼馴染ぃ?本当ですか10代目…!」
「ほ、本当だよ、夜天は俺の幼馴染、ちっちゃい頃からの仲だから……確かにちょっとチャラついてるけど」
「お前ら言いたい放題か」

仮にも幼馴染だというのにその発言は如何なものか、ちょっとショックを受ける。
獄寺君だって似たようなものではないだろうかと思ってしまう。
「んな…そんな長い付き合いなのかよ……、くっ、俺も10代目にそんな早くから出会いたかった……‼」
「此奴もしかして面白い子?」
「あんまり獄寺君焚きつけないでよ夜天……」
ツナがそう窘めるのは自分に関わる面倒事は極力少ない方がいいと考えているからだろう。
それ以前に、この間から何かとツナの周りで厄介事が起こっていると聞くしその思いはひと際強いと思われる。
軽く了承しながら、労わりも込めてわしゃわしゃとその頭を撫でた。