ゆめにっき

>>ドクストアニメ見たあと夢に出てきたのでゆめにっきベースに夢書いた。いつもの夢小説よりはわたしの人格が強いが他の夢日記よりは薄いという難しい仕様。「わたし」は有機苦手意識のつよい落ちこぼれ理系オタクです。苦手な人はこれを機に好きになるか、ブラウザバックしてね


「そろそろ実験まわりグレードアップしたら千空先生喜ぶかな」
「グレードアップ……たとえば?」
「えっと……より精密に少量はかれるピペットとか……ドラフト……あとニトリル手袋とか……?」
「ドラフト設置はまだ厳しいかもな」
「千空先生!」
あさぎりゲンと川辺で駄弁っていたら千空先生に見つかった。あさぎりゲンは千空先生が大好きなので、見つかっちゃった〜なんて嬉しそうにしてるけどわたしは全然嬉しくない。ちょっぴりばっかり化学にかかわる勉強ができるというだけでよく働く現代人そのエヌ(1より大きい任意の数が入る)として扱われて、わたしはなぜこんなことに……と日々頭を抱えている。わたしはいわゆる”ばけがく”とは必要にかられて大学まで仲良くやったけど、どちらかというと生命科学系の方が……いや決して千空先生を前にして威張れる出来ではないのだけど……

「で?最後のひとつは結構アリかもな」
「手袋?」
「ああ」
「へえ、今のじゃダメなんだ?」
「ダメじゃないけど……今後より難しいことするならあったほうがいいんじゃ、ないかって……」
わたしは千空の悪人面を見て、ものすごく発言を後悔した。最後の方は消え入るような声になった。だって、それって、今後より面倒な作業をやるってことでしょ……!?まるで自分から志願してるみたいな形になったことも最悪だ!多少科学の光明に理解のある現代人栄誉ある第一号としてこき使われているあさぎりゲンは「あーー……」ってなった。自分も付き合わされることを察したのだと思う。絶対に付き合わせる。

「嫌だ!合成ゴムなんて作りたくないよーー!!しかも指が5本ピッタリ入る手袋なんて絶対めんどくさい!!」
「なーに安心しろ、ちゃんと作り方から教えてやるから」
「イヤだーー!あ!天然ゴムでいいじゃん!ゴムの木探してきて、汁をなんやかんやして……」
「かぶれるやつがいるかもしれねーだろ」
「ってかこの辺ゴムの木って生えてるの?あつーい地域の植物じゃなかったっけ……」
「ううう……使ってる時は気にしたこともなかったけどとてつもなく面倒な予感しかしないよ……」
泣き崩れるわたしの背中をあさぎりゲンが適当にポンポンたたいてあやし、千空は多分興味なさげに見ていた。いや、いつもわたしが泣いても文句言ってもやるのはわかってるから千空はこの反応なわけだけど……文句言わなきゃやってられないわけ……こちとら千空先生とは違って平々凡々に生きてきた理系なめなめ一般女性な訳で……
 

「うう、結局ニトリル量産に従事している自分が情けない……」
「名前ちゃんジーマーでチョロいよね……千空ちゃんの『ニトリル手袋があれば、念願のハンバーグが作れるぞ』の一言でニトリル量産に飛び付いちゃって……」
「敵のはずの千空に絆されまくって寝返ったおまえにだけは言われたくないよ……」
千空先生の指示の通りに「なんやかんや」の手順をこなす我々、通称ちょっと科学に理解のある旧現代人班。合成ゴムを千空の手で取った型にあわせて手袋の形に成形し、乾かして完成。旧現代で散々お世話になった、粉なしタイプのニトリル手袋だ。しかし実験や料理のために使い捨てできるようにするには、当然ながら実用できる強度性能のものがかなりの枚数必要とのこと。我々作業班は泣いた。
「たしかに……たしかに前は100枚入りとかを勿体がらずに使ってたけど!!」
「こっちはマンガン電池800とか作った後にまた量産だよ……」
「それはマジで気の毒」
「でしょ……?千空ちゃん人使い荒すぎ……」
すべてはハンバーグのため……あと千空がこれであれやこれやできるぜ!と喜んでたから……ちょっとだけ……衛生医療ともに後退したこの世界で、獣の肉を手でこねくり回すのはやっぱり怖い。でも食べたかった!!!!ハンバーグ大好き!!ひき肉加工やらスパイスは千空がどうにかしてくれると言ったので、わたしはその口約束を信じて手袋量産に励む。

「おお、順調かよ」
「順調……かどうかはわからないけど、できてはいるよ」
「どっちだよ」
「破れにくさとかは使ってみないとわからないでしょ……ハンバーグ捏ねるくらいなら最悪弱くてもいいけど、せ、千空が実験するなら困るでしょ……」
「お、おお……」
「何で男ふたりでどよめいてんの……」
様子を見にきた千空によるとハンバーグの準備の方は順調とのことだった。ハンバーグ、ケチャップほしかったな……トマトってどうしたらいいんだろ。野生化したやつの種を拾ってくるしかないのかな……わたしはケチャップへの未練をぐちぐち言いながら成形済みニトリルを乾かす作業に励んだ。

「小麦……小麦あったらハンバーガーにできるのに……」
「名前ちゃん旧現代への未練がほぼ食べ物だよね……ある意味才能だよ……」
「わたしが目覚めてからの望みはずっと変わらず一に養鶏、次に小麦と水稲だよ」
「マジで全部食いもんじゃねえか……」
「なんで!?ふたりともオムライス食べたくないの?目玉焼きになにかける?って不毛なやりとりしたくないの!?わたしはねえ!最近夢に茶碗蒸しとかアメリカンドッグが出てくるようになったよ!」
「別に食いたくねえわけじゃないが、そこまで執着してねえ」
「ウーッ参考にならない!メンタリスト!」
「あ〜まあね、しばらく食べてないし食べたいっちゃ食べたいけどね……ってか名前ちゃんケチャップに飢えてるね……」
わたしが喪って久しいトマトへの切望で涙を流していると今度は千空が背中をぽんぽんして慰めてくれた。すぐに実現は難しいがその辺は追々、とのこと。さすが食で人身掌握を試みた科学の申し子……今はまだケチャップのないハンバーグだけどいつかは豪華なハンバーガーだって食べられるようになるのかもしれない。だから今は、千空を信じてニトリル手袋量産に励むしかないのだ……ぜったい、ぜったいにいつか、昔に食べたみたいなケチャップライスのオムライスも食べるんだから……

>>わたしの見た中ではまだドラフトもニトリルもパンも米もケチャップもないんだけど今後出てきたら嬉しいな〜〜と思って。今回は実際に見た夢(科学王国でニトリル量産)をベースにうすーく伸ばしてユメショにしてみた。ニトリルがあの世界で作れるのかは知らない……耳で聞いてた話し方を文字で起こすの難しすぎるのと倒語全然入れれなくて、早く2期と漫画履修しなくちゃ……と思っている

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