かたち
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rank残響

new 2022/02/18…お題+10



図面描く光る星空
アンチテールも残らない
やさしい痛みだけで生きている
私の吐息が塞いで邪魔だ
魅惑には敵わない
死角から追撃
水面下、計略がめぐる
その一言だけで心臓が粉々だ
あなたのために夜はくる/君がための朝がくる




わたしをころす普遍的


青に春が追いつくまで
アテナにはなれない
宵の明星に霞む/ビーナス差し出して
こんなんじゃ、どこにも行けないね
やむを得ず君に降着
この街でだけ息を潜めてる
ガードレールが痛くって
花も恥じらうには程遠い
きっと宇宙船でなら滅びぬふたり
煌めきは覆せない
空中楼閣であなたを待つ
エッジワース・カイパーベルト
誤魔化せなくなるまで問い詰めて
理想のあなたの宝物になりたい
あたりまえの軌条にも沿えない
いらない待ち人ばかり
追想いつか途切れますように
ラベンダーを浴びても戻れやしないよ
やあ四月。また私が死んでいく
幸先は良いよ夢でなら
静寂を抱く夜の住人
道端の花でいたかっただけ
あなたの小狡いところを食べたい
紐解く覚悟はできている
眩い小夜、街灯に佇む
揺蕩うそのを春と呼ぶ
明くる朝にしじまのほほえみ
やさしい五つのまじないごと
キスにはチケットが必要なの
あなたの祈りがあれば怖くない
白いまなざしが雪どけをさそう
宵闇に差す僅かな祈りよ
エトワールは追憶を明かす
孤独を侘しく歩ぶめど、みな夜明けを待っている
明々等しく夜は巡る
人並みを乗りこなせないな
終末理想にとけ込んで
いつか後悔を許せる日がくるのかな
宵は塵じり艶めく月跡
頬かすめる花の匂いはあなた
破片を飲み込んで明日はくるの
コスミックエモーション
白日の彼方で尽き果てる
愛に呼ばれてさよならアイロニー
ロマンス逃して思い知れ
いつか終わる幸福を分かち合おう
ふやけそうなウォーアイニー
春をもたらす矛盾論理
隙を見せずば打たれまい
欲しがり我儘ダイアリー
暴挙で踊る裏街道にて
君を構築するいくつかの口跡
おやすみ僕のメルガール
夜をぬけて恒星
マロンケーキにサイドカー
宝物ロケット
夜の合間に春が芽吹く
あの子は群青
あげくの果てで結ばれたい
私を証明するたったひとつの言葉
アルデバランローズ
由々しき春のうた
サーチライトで恒星を照らせ
僕らまじりあう揺籠の中で
陰影に富む在処で守られている
未だ辿り着けない世界の表で
あなたの記憶だけやわく脆い
あの日の残像が黎明を呼ぶ
思い出たちとまた会いたい
星にのって夕暮れまで行けたなら
僕らの終焉をどこに置いてきた
さようならとメアリーが言ったのか
宇宙の屑になれ記憶よ
帰らない夏を見送るということ
月で会えないまま大人になってしまった
この独白を叫んでやるもんか
どこかであなたが許してる
私をいい子に戻して
きっと僕だけが正しい
幸せのオルゴールをきかせて
ぬるく埋没
賢者は歴史に、愚者は
きみのはなしをきかせてよ
ありったけの愛が幸せでありますように
優しい子守唄をうたって
やわらかいてのひらをちょうだい
さらって、ヒーロー
名もない何かがよんでいる
貝殻にさわらないで
あの日に環るにはまだはやい
砂時計サンセット
夜行列車は過ぎ去った
鼓動にいちばん近いとき
触れてしまったら最後
みつ飴パレード
ドロシーをよんで
おわりを知らない私たち
誰かが泣いているとき
いつか辿り着く
錆びるまで生涯にしまいます
過去が優しくなるとき
マゼンタは消えた
おぼれ苦しんだら近くにおいで
方舟に魂を込めて銃剣を
夢見た葉月の夜
かりそめの夏至
消えそうな声に祈る
夜に終わりはくるよ
歯痒く決壊してゆく
綺麗に終わりを迎えられたら
追憶はいつもここで待ってる
あの海へ迎えにきて
いつかを待ち続けました。

愛に代わる言葉がない
鼓動とともに溶けたい
君の軌跡を宝箱にしまって
涙腺を閉じ込めて
まるで痛みのような紅
素直に言えたなら、もう聲はいらない
想望は透明に輝く
生きたいと
君がくれた名前で呼んで
箱庭の隅には小さな幸せ
秒針が知らせる
マウスピースから零れる愛
終わらせてなんて狂ってる
忘れてしまえたら幸せね
葛藤を嘲笑う
東京地下鉄ジレンマ線
見せ掛けだけのプライオリティ
咲かせてみせたい、君の
七面鳥の失踪劇
随分と子供だったらしい
薔薇三本にデッサン画
青臭い打算にトリガーを引く
緩やかに走行
どうせ侘びるなら僕の手元で
いっそ僕と月を眺めよう
煽られてもがく
白昼夢におかされて



この心臓にふれて、私は初めて恋を知る




1971