神様のすることに人は拒否も意見もできやしない
唖然となる顔もカッコイイなんて腹が立つ。
なんて考えてる時じゃないのは私が一番よくわかっていて。
「あー、ぇーあー」
違うんだよ、なんて言ったところでそれは言い訳で。天才もイケメンも、人生の勝者は爆発してしまえ!と思っていたのは事実なわけで。
キャパオーバーのこの状況に私はただ彼の反応を待つだけだった。
どくんどくん、と心臓が煩い。
「ふふ、ふふふふふ」
!????!、!
笑った?!え、リドルくん笑った?!
きも!え、きもちわる!?
「気持ち悪くて悪かったね」
「へっ?!」
レジリメンス!?開心術!?無言呪文!?
「口に出てるの、気づかない?」
「えっ!?」
思わず口を押さえれば、くすくすと彼は笑う。その綺麗な笑みにちょっと惹かれたのは多分気のせい。
「うん、じゃあ来週の週末ホグズミードだから予定空けといてね」
うん、100%気のせいだ。
(おーまいがっ!)
(誰か助けてくれ!)