04
あの本の通り。
意思がない人間というのは、不気味だ。
周りがおかしくなる。
それは真実だった。
やりたいことも無く、ただひたすら何も無く、
そして周りを見下す根拠のない自信。
さらに彼はよく、殺してやる、だとかそういう言葉を好んだ。牢屋の方がマシだとかも言ったことがあった。
躊躇いもなく口にする人間と、そうでない人間には差がある。
まるで血を分けたように、そっくりに思える。
こんな他人が居ていいはずがない。
兄も、あの主人公も、異様だった。
だから、なにかが聞きたかったのかもしれない。
なんだっただろう?
どちらみち、気持ち悪い存在。
周りに流されて言うことをほいほい聞くことを優しいと、思っている。
それが利用されているだけとしても。
- 5 -
*前次#
ページ: