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あれから数日。
もう2度と現れないと自分から言ったくせに、仕事で近くに来ていたからと彼女が入院していた病院に足を運んでしまった。
そろそろ退院していてもいい時期だとは思うけど、なんて考えていたらあのクソガキと共にタクシーのトランクに荷物を入れている彼女の姿を見つけた。
おそらく今日が退院日ということなんだろう。

「あ!悠くんちょっと待ってて、」

彼女の視界に入るつもりはなかったんだけど、近づきすぎたせいか彼女が僕を見つけ駆け寄ってきた。

「もう私の前には現れないから〜って言ってませんでした?」
「あ、あー、うん。まぁね、そろそろ退院かなと思ってつい...ね。」
「もー、刑事さんったらそんなに私のこと好きなんですか?」

ずっと言ってたじゃない。僕は君の恋人だって、何よりも君を1番に愛してたんだよ。

「なんて冗談ですけどね!」
「スバル、そろそろ行くぞ。」

その声の主はあのクソガキ。
仲良くやれてそうで何よりです。なんてそんな優しい言葉、出るわけがない。

「刑事さん。いろいろとありがとうございました。また、どこかで!」

彼女がタクシーに乗り込んだあと、あのクソガキが僕にだけ見える角度で口角をあげていたのが腹立たしい。
彼女に嘘をついてでも取り戻した関係がそんなに嬉しいのか。なんて僕が言える立場じゃないんだろうけど。
これでまたつまらない生活を送らなきゃいけないなんて残酷すぎじゃない?
ねぇスバル、





幸せをありがとう。




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今日は2月1日。1月が終わって、2月の最初の日。
いつもと変わらないごく普通の日だと思うのに、なぜかモヤモヤとしている。

「ねぇ、悠くん。今日って何かあった?」

なんて悠くんに聞いてみたけど悠くんもどうやら知らないらしく、私だけが知っていたことなのだろう。誰かの誕生日だったらどうしようかと少し頭を悩ませてみても思い出せるはずもない。

「スケジュール見てみたら何か書いてあるんじゃないか?」

それがあった!と悠くんに言われた通り、自分のスケジュールを確認してみる。
2月1日の日付にはバースデーケーキのシール。

「え、うそ、誰の?」

精一杯思い出そうと脳内を巡ってみても該当する人物なんていない。
私が間違って張り付けてしまったシールだろう。

「悠くんデート行こうよ!」

剥がしたシールをゴミ箱へ投げ入れ悠くんにそう声をかける。




今日はどこに行こうかな。
水族館、遊園地、もっと近場でいいよ。
あ、そうだ。あそこの新作飲みたかったんだ!