「覚えてる?」
「……え?」
「僕達が5年生の時、フレッドが悪戯を仕掛けようとして、君に吹っ飛ばされたこと。」
「忘れないよ…あれは。」
クスクス笑いながら話すジョージに、苦虫を噛んだような顔をする私。
あれは確か、フィルチを狙った何かが、偶然私の方に飛んできて、それを跳ねかけしてフレッドにぶつけたんだ。
まさかいきなりのことで何が起こったのか分からなくて、呆然伸していると、廊下の壁により掛かって爆笑してるジョージがいて、それを見てなんとなく理解できてきて、その後は数日にわたってフレッドに嫌みを言われ続けたんだ。
まぁ私も言い返したから、周りから見れば喧嘩に見えていたんだと思う。
だけど、悪戯グッズの薬品の調合をアドバイスしたら、すっきり仲直りできた。
今考えてみると、私もフレッドも単純で、難しい事なんてぜんぜん考えてなくて、純粋だったんだなって思う。
思い出し笑いをしていた私の頬を、スッと冷たい風が通りすぎてゆく。
「その時から、僕らは何か変わった?」
「…変わったよ。
2人とも大人になった。」
ジョージの言葉にぽつりと呟くように返事をする。
そうだ。
私たちはあれからいろいろな経験をして、変わったんだ。身体も心も、あのときとは違う。
「でも、変わらないものだって存在するはずなんだ。」
「え?」
……変わらないもの…?
隣にいたジョージが向きを変えて、私と向き合うように立った。
数十センチ先には、ジョージがいる。
ドキドキとうるさくなり始める心臓を、抑えながら彼を見上げた。
「気持ちは変わらないよ。
少なくとも僕は。」
複雑そうな表情をして、眉をハの字に下げるジョージを見上げながら、フと思ってしまったんだ。
やっぱり愛おしい、と。
笑顔が一番好き。
だけど、泣いた顔も困った顔も、怒った顔も、全て好きなんだ、と。
知らないフリをしてきた心が、一気にあふれ出す。
「もし僕だけではないのなら…。」
そう続けたジョージは、眉をひそめ話すのをやめた。
「違うね。
順番が違ってる。」
「え?」
…順、番?
ポカンとしている私に、クスッと微笑んだ彼は、静かに私の両手を握りしめた。
好きです。
君のことが、この世界のなによりも。
「………ぇ?」
「君の心が変わっていないのなら、もう一度やり直させてほしいんだ。」
ギュッと手を握りしめる力が強くなった、私はジョージの手を握ることなく、彼を見上げたまま固まっていた。
……好き?
ジョージが私を?
私がジョージを?
嘘みたいな告白に、頬を伝った温かいもの。それを拭いてくれたのは、大きくてゴツゴツして手で。
私は、いつまでもジョージを見つめていた。
「変わってないよ。」
「……え?」
……そうだよ。
私だってこの数年、変わらずあなたが好きだった。
それは過去になるはずもなく、今でもこんなに心臓がうるさいんだから。
「私だって、変わってはいなかった。
貴方が好きなこと。」
そう言ってヘラリと笑った瞬間、グイッと両手を引っ張られ、そのままジョージの胸へ飛び込むようにして、抱きしめられた。
『わっ!……ジョージ?』
ギューッと彼に密着する体が、今更になってなぜか恥ずかしくて、むちゃくちゃにもがいても、彼の力が弱くなることはなく、それどころか今まで以上に強い力で抱きしめられた。
「ジョ「アリサ?」
「ん?」
「とっても君が好き。
ううん、こんな言葉じゃ足りない。」
「え?」
「愛してる、この世界中の誰よりも」
その言葉を聞いた瞬間、ダムが決壊したようにポロポロと涙が溢れてきた。
ゆっくりと彼の背中に手を回すと、キュッと服を掴んだ。
「くさい」
「知ってる。けど事実だから」
涙のせいで言葉にはならなくて、ただ数回カクカクと頷いた。
愛の言葉を伝えよう。
何回でも、何万回でも、愛してると口にしよう。
(見慣れた景色を共に歩もう。
もう離れることはないのだから。)
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