きっかけ

「非術師が生み出した呪いのせいで、友人が仲間が命を落としていく、こんな不条理はあるか」
「あ?」
「傑がいなくなってから少し経った頃に、一度会ってね。その時に言ってた言葉だよ。」
「は?傑にあったって、いつだよ」
「まぁまぁ、とりあえず最後まで聞いてよ。
その言葉を聞いて私の中に迷いが生じんだよ。傑が言うことにも一理あるとも思ったし、どこかで弱者を守らなければならないとも思ってた。でも、自分達が作り出した呪霊に殺されるのは自業自得では、とも思った。」
「衣織、お前…」
「だから、どこかの誰かをこの手で傷つける前に身をひいた。そのきっかけをくれたのは、傑だった」
「目の前の不条理を全て自分の責任と捉える必要はない。」
「悟…」

リンク文字トップページへ