ガラガラといつものように扉を開けた。
「町田。」
「おー、澤村とバレー部の問題児。」
「…町田さん!?」
すぐにそんな声が聞こえてきて、ニヤニヤしていたり、引いていたり、驚いていたり。それぞれ違う表情を浮かべている彼女たちに、苦笑いを浮かべながら近づいていく。
「大変だねー、部長さん。」
「つかさ、後輩の勉強まで面倒みてんの?あんた神だな。」
「よ、ゴッド!」「大統領!」なんて意味のわからないことを言っては、ゲラゲラ悪う川西に、後ろの後輩たちは固まっていた。もはや日向は怯えている。確かに見るからに派手ななりしてるからなぁ、こいつら。
「キャ、キャプテン。
この人たちは?」
「俺が言った先生だ。」
「「え?」」
「まっ、こんな奴らでも、頭はいいから安心しろ。」
「おいおい主将さんや、こんな奴とは酷いな。」
「あの、主将…あの人たちは、」
彼女たちに圧倒されて困っているのは、俺だけではないらしい。そして、こいつらいるの忘れてたわ。
みとめたくはないが、こいつらはかなりの頻度で学年で上位に名を連ねている2人だ。多少科目に偏りはあるが、それがそれぞれの得意科目でカバーできてしまうほど、得意のレベルが尋常じゃないとスガがウザがっていた。
そう言うと、ゴチャゴチャ騒ぐ3人の手が止まり、6つの瞳が向けられる。
「「お願いしゃーっす!!」」
俺の言葉に続いた日向と影山に、3人は顔を見合わせ、ぶはっと吹き出した。
「体育会系やべー。」
「あんたみたいにひねくれてねーんだよ。」
「ふっ、残念だな。
私よりもひねくれてるやつを知ってる。」
「それなんの自慢?」
「ちなみに青城の「聞いてねーよ」
「えー、聞ーいーてーよー!」
「うるせーな」
結局彼女たちは、こいつらに教えれくれるのだろうか。
いつもの漫才みたいな言い合いを眺めていると、話しながらもガタガタと机を並べている。
「オレンジ頭くんと、…そっちの大きい子」
「あ、はい。」
「うす。」
「とりあえず文系理系でわけっからさ、苦手なやつどっち?」
「まぁ、テキトーに座れや。」
あ、どうやら教えてくれるらしい。