刀剣メモ2



刀剣メモ ss
あの人わりと中身見るからなあ どんな顔好み?俺 え
・昔を懐かしむ清光(初期刀) 全部手探りでさあ 今は広間でみんなと食べるごはん 乱 初鍛刀 そうそう 食パンに目玉焼きとマヨネーズ塗ったパン! あーあれ最高においしかったよね なに?ズボラ飯の話 もっといいもの食べさせてあげたかった 忙しくて ?いいんだよ そうそう 僕らにはご馳走だったよ えー みんなで夕飯作って 昔話 入れない 優越感 不健康な趣味だよねー 分かる ほんとはみんなもっと特別な時間がほしい。口には出さないだけで。
・不思議だね あんなに固い地面や、死んでいるかのような冬枯れの枝の先から春が目覚めるのだから

ネタ
・同個体が恋敵
・堀川と鯰尾に取り合われる

俺はさ、主のことを本当に大切に思ってるよ。もちろん愛してる。…でもそれは、恋愛じゃない 抱きしめる 手をつなぐ おまえ、あれだけやってよくそんなこと言えるね… 四六時中べったりじゃん そうでもないけど たまたまお前が見てただけでしょ そうかなあ じゃもし、主に恋人ができたら? いーんじゃない?意外 そうなの?独占欲の塊だと思ってた それはあの人が決めることじゃん 俺をそばに置いてくれているから、一緒にいられるんだし それはそれ ふーん 気づいている 和泉守と両想い あのさあ 極端に言えば、主って目に入れても痛くない娘みたいな存在なんだよね。幸せにするのはもちろん、この仕事続ける以上、彼女を審神者として立ててやれるかが重要事項なわけ。俺は、初期刀として、近侍として、できるかぎりその役目を果たしてきた自負がある。お前にその覚悟ちゃんとある?大事な局面で、夫としてじゃなく刀剣男士として、妻としてじゃなく審神者として接する覚悟できてる?んなの、…当然だろ そ ならいいんじゃない。俺は別に誰だって、主が幸せになれるんなら お前がその役目を担うとかは考えなかったのか 俺?うーん、そうね…ちょっと荷が重いかなー 恋愛とか、今はまだうまくやれる自信ないし。だから、お前が絶対幸せにしろよ 俺の大事な大事な娘なんだからな …おう

牙を抜かれた子猫ちゃん
金爽奇譚小ネタ
・なにげなく口をつけたコーヒー、!?なにこれ 苦い!あ、 これ毒だよ、主は飲んじゃだめ!
・卵のきみつぶす瞬間 目を輝かせる安定 すごい…きれい (安定を顕現した日
・目の涼やかさ 眉の清さ 薬研
・ちゃんとする ちゃんとってなに 主と刀剣男子ってこと?俺達は、それ以上にはなれない?
心と心臓のちがい
唇のすぐ横

おい、入れすぎだぞ!ちょい!(兼近侍、ラブレターもらって心ここに在らず、長曽祢に相談 誤解 ぶすり

ましろの嫁入り よろしく頼む(鶴・山姥切・長義・五虎退・物吉・亀甲)
お前らを倒すために、僕たちは牙を研いでんだよ!
池田屋にどうしても行きたい 練度足りない さかたなく 安定重傷帰還 意識朦朧 …あの、さ 好きだよ 目覚め おはよう …ばか!え?ばかばかばかばかっ…!泣き崩れ 触れようとしたその時 折れるかと…! そっと撫でる ごめん もう一度、ごめん ねえ …なに 好きだよ 昨日も え? 昨日も言ってくれた うそ 顔真っ赤 折れるかと思ったんだ うん だからそうなる前に伝えておきたかったんだと思う

停電 二日酔い
もてる話
試験の話
出掛ける話
安定と入れ替わる話
休日、記念写真
時間遡行軍に襲われる話
また、守れなかった
あんたは俺をどうしたいんだよ…!
復帰 声が出なくなる話
気持ちを伝えられずもどかしい
薬研が話している姿 抱きしめる

出かける話、アイス、みっつのうちひとつ渋柿
近侍に興味をもつ話
やってみたい?
今までありがとう

大きくなった小夜、アンニュイに笑う

重傷 手入れしながら涙で視界が滲む …自分を責めているのなら、やめてくれ これは僕の不注意で負った怪我だ ため息をつく 思いを口にすることはできなくても、 私の大切な歌仙が大怪我をしているのに、穏やかでいられるわけがないじゃない そうか そうだよ すまないね、と笑った
《金爽奇譚》
怪我を負って帰る度、おのれの無力さを思い知る ごめんね 謝らないでください 健気 重傷帰還 手入れ 私にはできない (前の話で清光と喧嘩した時に逃げた物置)主 ねえ、主 もどろ いるのは分かっていた 誰も主のこと責めてないよ かぼそい声でダメだよ… 私が審神者やってたら、またみんなのこと傷つけるもの いいんだよ しぼりだすような声 …っよくないよ…! ね、聞いて 俺たちはさ、物なんだよ 物っていうのは、使われなくなったらおしまいなんだよ 使われなくなったら…無視されてんのと一緒なんだ みんなのこと、もっとちゃんと使ってくれる審神者さんがいるよ かもしれない。でも、俺たちはあんたに使って欲しいんだ。顕現されて最初に目に飛び込んできた主。ああ、この人のためにこれから使われるんだと思うと、どうしようもない愛しさがこみ上げてきた。俺はさ、過去に一度折れてるよ。そりゃ、もっと使って欲しかったなーとは思う。でも…幸せだったよ 俺、今もちゃんと幸せだよ だって俺の気持ち伝えられるんだから ね、主 ありがと 扉越しの彼女の存在が愛しくてたまらない 俺、これからもっともっと強くなるからさ。強くなって、絶対怪我なんかしないで帰ってくる。主のこと心配させないようにするから。だから、 会いたいよ 飛び込んでくる体 すすり泣き 背中を撫でてやる 彼女はこんなにも小さかったのか 何も言わずに抱きしめた

ネタもどき
誰か私を刀解して…!なに言ってんの!?
うちの安定は、本当に手がかかる子だ。清光いらいら

一期一振の受難

よその本丸の清光はかまってもらうために可愛くしている うちは、初期刀で近侍 いつも主のそばに 堂々とふるまっている やるべきことはちゃんとやっている、どころか気遣いも できた刀 身奇麗、必要以上に飾りたてる
私をおしえて(清光ミドル)

私の恋人
ずっと好きでした、付き合ってください!
盛大な告白をしてから一週間。「はあー幸せ…前田が私の彼氏なんて…」近侍の鶴丸は「君に稚児趣味があったとはなあ」とペンを回しながら言った。「ちがうもん!前田はかっこいいんだよ」「もちろん、刀剣男士としての実力は知っているぞ?だが、なあ」あまりにも体格差がありすぎるだろ 君、本当に満足できるのか?つまり、 やめて、その先は言わないで!そんなふうに見てないんだから!はあ 呆れ …ま、君がいいならいいんだが

太陽は月を恋う
弟の目がみるみる開かれる ああ、お前も知っているんだね。この行き場のない気持ちを。頼むよ。他になんでもあげる。だから、あの子だけは、僕に譲っておくれよ。

雛菊と野ばら
一番大切だと言われて舞い上がる清光、みんなも言われているよ、僕も言われたことあるし …そう あからさまに落ち込む背中 うそ 本当は言われたことなんてない あの人の気持ちは本当だ 羨ましい

安定重傷、折れるかと、そうなる前に伝えておきたいと思った

夢見る男のコ
乱視点 主とおしゃべり 呼びに来る ずっとこの時間が続けばいいのに 庭で他の短刀と遊んでいる姿 一緒に髪結いしたかったのに 夕飯、隣の席はあっと言う間に取られてしまう 次の日出陣打診 風邪ひいたのかも ぽかん なに言ってんの、ボク 病気なんかになるわけがない 主さんはちょっと考えて、じゃあ、別の子にお願いしようか えっ 疲れた時は休んだほうがいいよ …うん 薬研 仮病 うるさいな 刀が風邪なんかひくわけねえだろ、 … あんまり大将を困らせてやるな 薬研には分かんないよ ボクはただ、あの人のそばにいたいだけ、そばにいて守るよ 俺たちの使命はそうじゃねえ 分かってるよ。でも、でもさ 休んでるとこ悪かったな 夜中忍びこむ 主さん 呟いて口づけ 僕がずっと守ったげるね。だから僕をいつまでもそばに置いてね。そっと部屋を出る 丸い月を見上げて呟いた あの月までさらってしまえたらいいのにな そうしてふたりはいつまでも幸せに暮らしました おしまい 諦めたような笑顔を浮かべて、真夜中の廊下を

推して知るべし
素直じゃない和泉守、わざと意地悪なセリフ、たまたま聞いていた 腹が立ったけどよくない、深呼吸、冷静になる、明日の部隊に入れる予定だった でも、「やめとこうかなあ…」顔を合わせずらい
最近避けられている?好きの裏返し 遠ざけていることを知らない 演練 よその優しい和泉守見て思わずいいなあ ああ?だったらさっさと別の俺を顕現すりゃ済む話だろうが! いなくなる よその和泉守が来て話しかける あんたのとこの俺は、素直じゃねえなあ 苦笑 そうなんですか? まあ、あいつも俺だからな。きらいきらいも好きのうちってやつだよ へ、え?というか、さっさとくっついちまえよ…あんまり青くさくて、見てるこっちが恥ずかしいぜ 頭を冷やす だいたい、主があんなこと言うからだ そんなに優しいのがいいかよ 本当は、彼女の望むように接したい それができりゃ、苦労しねえよ… だめだ、と両頬を叩く 謝る んな、ずかずか お、来たな お前、主になにしてる なんもしねえよ。ちょっと話してただけだ じゃな あ、はい 姿が見えなくなるまで睨む 和泉守、…っあんたなあ! はっはい! ぐっとこらえる …頼むから、あんま妬かせんな えっ、 あんたが好きだ ほんとに?ああ だから、他の男のとこに行くな うん
こら!あ?さとす 謝る ヤマトナデシコじゃなくてごめん は? 聞いてたのかよ ちっ 好き、意識する、避ける 嫌われた?悩む 避けてたのは意識してたってこと?

水無月の純情
鯰に嫉妬する薬研 あんなふうに素直になれたらな 薬研は素直じゃないからなあ 分かっ…!てるよ、 情けない いいこと教えようか いいこと、 主さんならこの時間、庭にいるよ 雨上がり 晴れ間 紫陽花がきれいだからってよく見に行ってるから あーあ …これでやっと実りますね 水たまりを弾く足音 大将!

雨交じりの雪が降っている。雲の流れを見つめていた は、マフラーを巻き直し

なんか、私ばっかり好きでいるみたい
ごめんね ちょっと頭冷やしてくる 待って、

君が観覧車に乗ろうと言ったから
内番姿のまま探検 トンネル 雑踏 電車 途方にくれる ぶつかる 行こうとした相手 …どうしたの?帰り道、わからなくなっちゃった どうやってここに? いまはないトンネルのことを言って信じてもらえるだろうか 黙ってうつむく 立ち往生 手を引かれ なにか甘いものでも食べて元気出す?うん、駅なかのパンケーキ カフェオレ はぐれちゃったの?そっか 乱藤四郎といい、おなじ名前の兄弟がたくさんいること そして、乱ちゃんではなく乱くんだったこと 窓から見えるまるい建物 あれ、なに?観覧車のこと?乗りたい 飲み物買ってくる 景色がゆがむのが分かる ああ、帰るんだな 乱くん、お待たせ…、誰もいない あの場所 トンネルもくぐっていないのに 夕暮れ ただいま 乱!乱、…よかった…
主さん、心配したの?あたりまえでしょ、三日も帰ってこないんだもの え?三日?そうだよ 主も私も全然眠れなかった ごめんね 一度だけ振り返る 優しいあの人を忘れはしないだろう

燭台切光忠の華麗なる午後

刀剣
乱藤四郎の予感
ひぇ、あわてて口をおさえる、心の中で声に出す「あ、あれってキスマークだ…はじめて見た」薬研の部屋、アイロンの火傷、どうかな?うーん…こりゃあしばらくは残るかもなあ やっぱり?まだちょっと痛いし 薬付けとくな うっ!ああ、すまん かさぶたは平気だ あせったような声 乱聞き耳 これ以上痕を残したらまずいからな。気をつける うん… 知らなかった…相手が薬研だったなんて そんなそぶりはみじんも見せていなかったのに あれ、!薬研に用?えっとー、そう、あはは… いつからなの は?主さん!首!僕見たんだから 三日前くらいか? み、3日で痕…!? 大事にしてあげてね、無理させないでね …おまえ、なにか勘違いしてないか?

大倶利伽羅は落ち着きたい
あ、君もここに来てたんだね …ああ この場所、ほんと一等地だよね。日当たりも最高だし、風も気持ちいいなあ 馴れ合うつもりはない。あんたがここに座りたいなら、そうすればいい。俺はもう行く ええ、いいのに。いや、俺はもう十分休んだ 半分は本当で、もう半分は違っていた 鶴丸から「明日は主と買い物に行けることになったから畑当番を代わってくれ」と言われて了承したため、彼は気の向くまま過ごしていたのだったが、ここに来てからまだそう時間は経っていなかった そう?それなら、交代させてもらおうかな 行き場をなくした大倶利伽羅は、居間に行くことにした 「あっ、ちょうど良いとこに!」目があった瞬間そう叫んだ包丁に、いやな予感しかしない
今どのお菓子がおいしいか食べ比べしてるんだけど、なかなか決着がつかなくてさー 俺は大福、と不動が手に取りながら言った もちもちしてるのとあんこが口の中で混ざるのがいいんだよなー 俺っちはきんつばだな もー、良いけど好みがしぶいよふたりともー じゃ、そう言う御前はなにが好きなんだ? えー、俺はねー、んーとアメでしょ、ガムでしょ、それからチョコにー もちろん、大福もきんつばも好き!と彼は宣言した ちなみに大倶利伽羅さんは、…あ 黙ったままふすまを閉めると、大倶利伽羅はためいきをついた そして、誰も使っていない空き部屋の戸を開け、今度こそ静けさの中で寝転ぶと目を閉じる がたり … がたん ……、立ち上がった彼は、勢いよく押し入れを開く っ、お前
す…すみません、大倶利伽羅さんっ… 五匹の虎と一緒に隠れていた五虎退は、眉を下げて泣きそうな表情を浮かべている どうでもいいが、虎を抱えて隠れてもすぐに見つかってしまうんじゃないのか そっそうなんです!でも、どうしようもなくて… しょんぼりと俯いてしまった相手を前にして自分の発言を後悔したものの、こうなっては仕方がない 少しの間なら、面倒を見てもかまわないが 本当ですか!? …で、ここに来たってわけね ああ。

ライバルは堀川くん(和泉守)
折り入って話が なんですか?私、実は…和泉守のことが え…えーっ しーっ!あ、すみませんつい…そうですか、兼さんのかっこよさを好きになってくれて嬉しい でも、いつも堀川くんを頼りにしてるから いいとこ見せたい それ、男の側の発想では?
おーい堀川 なあに、和泉守 …いや、あんたじゃなくて 私がやるよ! 何言ってんだ。主の手を煩わすわけにはいかないだろ。そんなことないよ ほお、んじゃ屋根の上登れるか?えっ…? 洗濯物が飛んじまったんだよな や、る!はらはらしながら見守る和泉守 上になんか面白いものでもあんの 主が は?…えっ!?どういうことなの、兼さん 説明 あー… 兼さん なんだ 主さんのこと、好き?はっ?どうなの!?どっ、どうって…なんだよいきなり いいから答えて!!ま、まあそりゃ…嫌いじゃねえよ… 好きってこと!? ちょっとさっきからなんの話してんの!? ひゃ、ぐらり っとお…無事か?覗きこむ ありがとう… 危ねえたろうが!無茶すんじゃねえ!ご、ごめん… 心配すんだろうが… 取れた、けど はー… 嫌いじゃねえからな え? っ目が離せないんだよ!危なっかしくて!そっとおろすと足早に立ち去ってしまった ぽかんとしてる主 もー兼さんたら…素直じゃないんだから なんなのほんとに…

加州清光は心配したい
あっ、主お菓子食べてる お菓子じゃないの、トローチ トローチ?なんで?ちょっとのどがいがいがして そうなんだ じゃあ寝てなきゃだめじゃん 元気だよ 風邪は引きはじめが肝心なんだよ?布団とるから待っててね あれよあれよ はい、着替えてあったかくして 生姜湯持ってくるね、はあ ぽかん 光忠さん 加州くん。なに?主が風邪引いたみたいだから、夕餉はお粥にしてね そうなの? 主 光忠… 困り顔 やっぱりね 苦笑 気持ちはうれしんだけどねえ 心配なんだよ。君のことが大事だから 僕だってそう 笑う 分かってます、ちゃんとね 今夜は主の好きなものを作るから、いっぱい食べて栄養とってね あれ?普通の食事でいいの?うん、大丈夫。清光、心配してくれてありがとう 照れたように笑う

ハートはエイトビート(山姥切)
主。あの、その…だな、部屋の隅でぶつぶつと練習、その姿をそっと物陰に隠れて見守る堀川 がんばれ、兄弟…!くにひろぉー、のんきな声 兼さん、しー!あ?俺と、で、で、デー…!…やっぱりだめだ あちゃーと頭を抱える 何やってんだありゃ 兼さん見てわからないの?兄弟が主さんをデートに誘おうとしてるんだよ! ! はっとしたように振り向いたまんばと目が合った お、俺じゃねえよ!その…同じ気持ちであることを確かめたので、どこかへ誘おうかと思ったんだが うんうん。いいじゃない! だが、言葉が出てこないんだ… うつむく お前、綺麗な顔してんだからいいかげんこんな布とっちまえよ !俺には、これが必要なんだ…!どれだけ大切か、お前には分かるまい それ、主さんにも言ってあげたほうがいいと思うよ もどかしさから唇をかんだ さっきみたいにデートに誘えばいいじゃない だが、デートとはつまり逢い引きという意味だろう?俺と逢い引きしてくれと誘うのは、どうかと思う なら、俺と出かけてくれでいいじゃねえか …それだ!兼さんさすが!お、おう。まあな!清光が近侍 べったり まったく隙がないね… あーあいつはな。ああなると片時も離れないからなあ ちらと部屋の外へ視線 口端がつりあがる わざとだねえ ねえ、主って山姥切国広のどこが好きなの?どうしたの、急に なんとなく。ねえ、どこ?そうだなあ
優しいよ 俺だって優しいじゃん そうだね あとは? 一緒にいるのが好き 全部 照れたように笑う えー じゃあ俺は?清光、今日はぐいぐいくるね だって好きなんだもん、主のこと。山姥切と付き合ってるのは分かるけど、ぜんぜん愛情表現しないじゃん?それは…そんなことはないけど ふうん、そう?俺は言うよ。主のことがだーい好き。ずっとそばに置いて可愛がって欲しいな 頬を寄せささやく 加州!障子を勢いよく開ける なに 主から離れろ!もー、登場するのが遅いんじゃない 立ち上がる 呆気にとられているなまえに微笑みかけると、すれ違いざま言った ひとつ貸しね

野生の狐はこんと鳴く(小狐丸)
万屋の帰り道、小狐丸 カラスがなにかの死骸に群がる うわ、なんだろう さあ ぬし様はこちらへ よけて歩かせる 鳴き声がいっそう大きく 振り替えってにらむ 夜から体調がなんとなく優れない 早く休む 小狐丸 三日月殿 何を連れてきた?わかりませぬ よくないものの匂いがいたします 俺は石切丸を呼んでくる。しばらくの間は、目を離さないほうが良いかもしれんな 分かりました ぬし様 小狐丸にございます どうぞ お体の具合はいかがですか、可もなく不可もなく ようございました この手のものは時間が経つにつれ悪くなるものですから この手の、もの?ぬし様はいま、よくないもに憑かれております 顔がこわばる 大丈夫、微笑む 小狐がそばについております
それに、ぬし様のお力よりもずっと弱いものかと。虫歯にでもかかったと思って気楽に えー… ぱたんと後ろ手に障子を閉める …これ以上ぬし様に憑こうものなら、容赦せぬぞ 低い声で告げる だるさ 起きられない 熱 石切丸の手がひやりとして気持ちがいい そうかい 逢魔が時、部屋の前に伸びる影 …ようやく現れたか 揺れるばかり 主を連れていこうと言うか 喉の奥で笑う ぬし様に手を出すなど、許されることと思うてか 唸る はやるでない、小狐丸 すばやい動き、消える そこか 一刀 悪鬼のごとき恐ろしい腕に形を変える 三日月の喉元を狙う 小狐丸の剣先のほうが早かった 溶けるように消えた ああ…ようやく。ひどい匂いでした あいかわらず鼻がきくな ええ。野生ゆえ 石切丸 主の呼吸が楽になった そうか
終わったのかい ええ たまたまとはいえ、主も運がない方だ 息をはく 清らかな水ほど、濁るのは一瞬のこと。そうなる前でよかった ぬし様 小狐の髪をすいてください もちろん 小狐丸 はい ありがとう …いいえ 小狐丸が気づいてくれたから、ひどくならなくて済んだんでしょう?ふふ、ぬし様が息災で永らえてくださることが、小狐の願いにございます。そうして、いつまでもおそばにいさせてくださいませ 腕のなか もちろん

触れれば恋の音がする(和泉守)
良い酒を飲み会のビンゴで当てた おう、どうした?報告 へえ、こりゃ、純米大吟醸たあ良いもん手に入れたじゃねえか 褒められて悪い気分ではない もっとも、一等は米 これ、どうすんだ?和泉守よかったら いいのか? ならよ、その…たまにゃ一緒にどうだ?杯を示す仕草 うん ご飯のあと おう、なんだおめーらかたまって このあと新撰組で飲み会しない?って話 兼さんも来るでしょ?あー、悪いが今回は、なんで?安定、野暮だって 主んとこ行くに決まってんじゃん 顔にかいてあるよ にやにや なっ、ああーなるほどねえ 長曾祢さんには僕たちから言っておくね …おう それじゃ がんばってねー …よお あ、いらっしゃい 今夜はここが一等いい部屋だなあ リラックスしているのか猫背 よりかかる 肩を抱いて考える 刀が、人を好きになるなど思ったこともない 血が通う体 斬られれば痛みを感じ、感情 刀と時も知らぬではなかったのかもしれないが、人の身を得て気付かされる 唇をかさねた なあ 俺は、どうしようもないくらいあんたのことが好きなんだ 刀の分際で 馬鹿だって笑ってくれよ 私だっておなじくらい馬鹿だよ …そうかよ

これはあなたの夢のなか(堀川)
小さな手が、必死に走る目の前の背中に勢いよく触れる。あるじさま、つーかまえた!…っ、はあ、あーつかまっちゃった いがいとあしがおそいんですね 苦笑い 短刀に勝てる人ってそうそういないと思うよ ぼくはのこりのみんなをつかまえてきます、あるじさまはちょっとひとやすみしててください 木陰 短刀たちの元気な姿を眺める 少しだけ目を閉じる 堀川と蜻蛉切の会話 蜻蛉切さんは高い所にも手が届いていいですね 堀川殿も、小さな洗濯物を干してくださっている 私がやろうとするとどうにも腰がつらくなりがちで あはは それじゃ僕たち、洗濯当番の相性はばっちりというわけですね そのようですな 短刀くんたち元気だなあ あ、主さん 寝てる…?そばまで近寄る 木漏れ日が揺れて陰を落としている しばらく見つめ 堀川の心の中には、和泉守にも言えていないある秘密 それは己の主に対する恋慕だった こんなにゆっくりと、近くで彼女を見るのははじめてかもしれない 伏せられたまぶたの下で、どんな夢を見ているのだろう おだやかな表情 頭ではいけないことだと分かってはいた 高鳴る胸の鼓動で聞こえないふりをして、静かに唇を重ねた やがてゆっくりと離れてゆくと、愛しげに目を細めて彼女の頬にかかった髪をよけてやる ふと、視界の端に白い洗濯物が風に舞うのが見えた あ!ふきんが あるじさまと呼ぶ声 …おはよう おひるねですか あくび あ!おせんたくですか?もう終わったよ そろそろおやつのじかんですね ばびゅーんといちばんのりです! お疲れさま いいえ
あれ、?どうかしましたか?夢の中で洗濯物の香りがしたような気がする… えっ それだけ、ですか?おそるおそる うーん…たぶん あるじさまたちも、はーやーくー!はーい、行こう、堀川くん …はい

蜜蜂のささやき(乱)
いったーい!いきなりなにすんの!乱が先に手ぇ出してきたんだろ もう、厚のばか きりりと上がったまなじりにたじろぐ ほーらなに喧嘩してんの 鯰尾がわざとのんびりした口調で止めに入る 厚がぶったの見たでしょ!?見たけどさあ、乱が先に叩いたのも見たよ 呆れた口調 もういい、主さんとこ行ってくるから そうやって泣きついてばかりだと、女々しいって嫌われるぞ こら、今のは厚が悪い なんでだよ ただいまー おやつ買ってきたからみんなで食べよー 乱、! おやつ。食べよ? …今はいらない、かな ありゃ そのうち元に戻る そうなの? 誰もいない部屋 あふれそうな涙を乱暴にぬぐう 女々しい、だって この間の戦いで僕に肩借りた厚に言われたくない 唇をかむ いた ! どうしたの、おやつ、一緒に食べようと思って 静か なにも言わない 主さんはさ うん 僕のこと、きらい?どうしてそんなこと聞くの? 僕はスカート履いてるけど、ちゃんとした刀剣男士だもん 知ってるよ 乱は強くて格好いい刀剣男士だよ 僕ね 主さんのことが好き ありがとう もう、それわざと?なんて こんなことで落ち込んでる相手に言われてもしょうがないよね よしっ 主さん うん 鼻先同士が触れあう 一瞬なにが起こったのかわからない もっと強くて格好よくなるから、僕のこと見ててね シュークリームにかぶりついた

東に人魚の棲むという(光忠)
昨日の夕食美味しかった そう?作った甲斐があったな 今度料理教えて いいよ、一緒に作ろうか 光忠はいいお婿さんになるね はは それは嬉しいな かっこいいし料理も上手だし、優しいし話も聞いてくれるし どうしたの、今日はやけに褒めてくれるじゃない 機嫌がいい 花札しようぜ はーい 主、 なに?…なんでもないよ 燭台切 なに?長谷部くん 手入れ札の枚数が合わないんだが へえ 何枚?数え間違いなんじゃない?だが、 納得していないような顔 資材の数は書き換えたんだけど、札は見落としていた あれ捕まえるのには、文字通りかなり骨を折った けれど、あまりある収穫 彼女はおいしいと言ってくれた、料理 人魚なんてものが、本当にいるなんてね 八尾比丘尼の伝説 人間の中で不老不死として生きるのはつらかろう けれど、僕たちの中でなら 包丁を置いた

明日は雨か青空か(堀川)
兼さんを見つめる主さんの目線、僕と目が合うとそらす それを無意識のうちに目で追うように 好きになっていた ふたりきり 間を持たせようとどうでもいい話をする 畑のすみにニラが生えていて こぼれ種ですかね なに言ってんだ僕は 主さんは餃子好きですか?うん、好きだよ 好きだよ …餃子のことだけどね それじゃ夕食は餃子にしようかな、兼さんも好きなんです 堀川くんは、…ほんとに和泉守のことよく見てるんだね 主さんこそ、 え? 目を丸くしている ああ、図星なんだ 思い切ってたずねる 主さん、兼さんのことが好きなんでしょう?どうして?ずっと見てるから 兼さんと一緒にいると、いつもこっち見てるでしょう? それは はっとして目をそらした ああ、やっぱり 少しだけ、心が沈む …僕、応援します っえ、 兄弟、 あ、今行く!ぺこり 僕もうだめだー… ため息 お前らほんとに… どうしよう、兼さん… 主さんは、兼さんのことが好きなんだよ はァ? なんでそうなるんだよ いつもこっち見てるもん それがなんで、…あー 天を仰ぐ 僕の口から聞いたって内緒にしてあげてね お前、気がつくようで案外にぶいんだな 主が好きなのは自分だって考えたことはねえのかよ なんで?あいつがいつもこっち見てるのは、俺とお前が一緒にいる時だろ?俺ひとりのときは、そんな視線感じねえけどな そんな、だって 兼さん、かっこいいから… 当然だな うぬぼれて、いいんじゃねえの たしかめてこいよ 両方から相談 俺はそんなに器用じゃねえっての

九月の雨(堀川・安定)
主のことを考えると胸が変なんだ 安定 清光 かわいそうな恋心、自覚すると同時に失恋、自分もそうだったから 恋を知り、あいてをめでおうようになるとすぐに気づいた、彼女も恋をしているのだと。堀川、うそ、ほんと。なにも言わない、前を見ている、僕、…忘れ物してきたみたいだ 小雨の中を駆け出す、雨が頬を濡らして隠す 清光、過去を変えたいなんてばかみたいたことを考えた

九月の雨上がり(堀川)
主と付き合っているんだって?誰から聞いたの?ちょっと。まあ…濁す、頬を染める、いいなあ なにが?堀川くんが なんで?僕も好きだったから …そっか 羨ましいなあって思っただけ。あ、別に変なことは考えてないよ?ほんと、それだけだから 堀川くんは主のどこか好きになったの?答え、ふたりで内緒の話?のろけ話聞いてたんだ お前って、ほんとメンタル強いよね

紅梅を咲かせて(蜂須賀)
忙しく働く恋人の姿を遠目で追う 大勢が暮らす本丸で、ふたりきりの時間を作るのはむずかしい 触れるどころか、会話さえ他の誰かがそばにいる 蜂須賀、加州 なーんか元気ないんじゃない? …主と、なんかあった? なにもないからじゃないか は? 最近の様子について述べる あー、あの人、ちょっとそういうとこあるから… そういうところ、とは? この本丸のみんなが大事、ってやつ。でもやっぱり、蜂須賀にしたらちょっと寂しいよね 頷く相手をしばらく眺めやった清光は思案する よし、決めた 俺が協力してあげる いいのか? うん。まあ任せてよ あーるじ 清光、どうしたの?んー、俺と一緒にちょっとあっちに来てほしいんだよね 何かあるの? あるよ なあに? いいもの 部屋にはいる前 目をつぶって
え?いいからいいから 言われた通りにする 背中を静かに押され、中に入る それじゃ、ごゆっくり もう目を開けてもいい? ああ 清光とは違う声が、それを許す …蜂須賀 あれ?清光は? 手助けをしてくれただけだ 近頃、あまり一緒に過ごす時間を取れていなかった気がして …そうだね ごめん、蜂須賀 いや、君が忙しいのは分かっている 触れる体温 唇が重なろうとした瞬間、押し入れががたりと鳴った あ…すまん、続けてくれ や、薬研 とはいかないよな かくれんぼ 今度こそふたりきりの部屋で

燭台切光忠の華麗なる食卓
燭台切光忠。常にスマートであることを心掛け、格好よさを追求する刀剣男士の彼は今、端正な面差しをゆがめて悩んでいた。今夜のおかず、なんにしよー… 毎日、食卓に並ぶのは和食ばかり。本当はお洒落な洋食にも挑戦してみたい。しかし、歌仙がそれを見たら何て言うだろうか。雅じゃない、…って言われるんだろうな 通りかかった薬研、なにが食べたい?なんでもいい、燭台切の旦那が作る料理はいつも旨いからな 今夜も楽しみにしてる なんでもいいっていうのが一番困る 主はなにが食べたい? なんでも いいっていうのはなし 光忠は? 僕は…別に食べたいわけではないけれど、興味があるのは ビーフストロガノフ はあ、 いんじゃない じゃあこうしようよ、私のリクエストは、光忠の作りたい料理 主…
一緒に台所に立つ お、大将 きまってるな ありがと ビーフストロガノフ、ねえ… む、無理に食べなくてもいいんだからね? 無言で咀嚼、…美味しい え…

千子村正は分からない
護るための刀 なぜ?斬るのが刀の役目でしょう?人は斬られたら死ぬでしょう?そうあることをずっと求められてきたのに あなたの言っていることの意味が分かりません 主と出かけ、万屋の帰り どこかの時代から紛れ込んでしまった浪人 斬ろうとする 村正、いけない!鞘で殴る お前は、主を守ろうとして刀を抜いたな なにも言わない 途方にくれたまなざし なにが正しくてなにが間違っているのか、私には難しすぎます だが、お前は間違わなかった それは心がそう感じたからだ 心?なんだか人間たいなことを言いますね …そうだな



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