私の旅人



私の中には旅人が住んでいる
ふらり ふらりと思いつくまま あちこちを巡る旅に出る
私は行ったことないけれど でもね

砂塵舞う 砂漠の夕日や
古い遺跡の片隅で見上げる 夏の日の薄闇
遠い昔のシルクロード 月明かりの道
なんだかとても懐かしい気分になる
風の匂いや音 胸の奥をきつく締めつける感覚
なんだか知っている気がするの

放課後の校舎 せつなさ
誰かの隣で見果てぬ夢を見る一瞬の永遠
異国の石畳 誰かのこと あなたのこと
なんだかとても懐かしい気分になる
本当はずっと 遠い昔から知っていたのじゃないかって
なんだかそんな気持ちをくれる
私の中の 遠い旅人
遠くて愛しい 私の旅人




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