許して#


おまけ



無惨サイド


初めて●と会ったのは、今とは違う姿をしていた時だった。●は誰にでも笑顔で接し、その場を明るくする……そんな雰囲気を持つ女だと思った。

鬼になってから人間という生き物に利用価値以外の感情を持ったのは、これが初めてだった。

勿論、この私にも●は笑顔で接してきた。鬼とは言え、外見は人間。●は疑いもせず、友人を見るような清らかな瞳で私を見た。


●は本当に分け隔てなく、特別扱いもせず、誰に対しても平等だった。

今思えばそれが許せなかったのかもしれない。

他者に向くあの笑顔を壊してみたくなった。絶望を与えてみたくなった。私の手で。
そうすれば、●はその瞳に私だけを映すだろう。

日陰から●を覗き見る日々が続いた。

数年の間に●の仲間、親兄妹、●と少しでも接した人間ども全員を、私自らが手を下し殺してやった。

●に関わるもの全て消した。

●はすぐに人間どもから「関わるとろくなことが無い」と言われ、避けられ始めた。
●の絶望に歪む顔は堪らなかった。
好きだった人間たちから疫病神のように避けられ、その絶望の先には、鬼となり私と共に生きる●が居るはずだ。そうすれば●が私以外に笑いかける事もない。

そうなる筈だったのに●は私の最も忌み嫌う鬼殺隊に成り下がった。鬼殺を生きがいにした。


もっと早く、鬼にしておくべきだった。
なぜ私は猶予を与えたのか。絶望した●が私に鬼にしてくれ、と懇願するのを待っていたのかもしれない。





そんな中、転機が訪れた。
●は、自らを悔やみ悲しむ鬼を見た途端、鬼を斬る気力も刀も失った。


私はすぐに●を鬼の住む無限城に招き入れた。

今こそ鬼となるのだ、●。
私と共に永遠を生きよう。完璧な存在として。

鬼になる絶好の好機であったのに、●は私に刃を向けた。
日輪刀など怖くもないが「刀を向けた」その行為が気に食わなかった。

●は私を大きな瞳で睨みつけた。


ああ、そうか。●は人間だから、人間には優しい。だが鬼になれば、鬼に優しく微笑みかけるんだろう。やはり●は、私と同じ鬼になるべきだ。

「鬼となれ、●」


私は●の首を殺さぬ程度に絞め上げ、身体の自由を奪った。もう抵抗するのも止めればいいのに、私の腕に日輪刀を突き刺して来た。

この女の全てが欲しい。

そう思うと同時に、●の唇に貪り付いていた。●の口内は温かく湿っていて、なんとも心地よかった。私が●の口内を堪能していると、舌にピリリと痛みが走った。●に噛み切られた舌からは私の血が流れ出た。

飲み込めばいい。そうすればお前は自分のせいで鬼となるのだ。私を素直に受け入れなかったお前が悪いのだ、●。

私は血を飲ませようと唇を離すことなく、奥へ奥へ舌を進ませた。

舌で感じる●の口内は心地良くて、時間も忘れ堪能していた。●は涙を流し、私を見つめるでもなくぼーっとしていた。
それが許せなくて、隊服を破り捨てて胸を強く揉んだ。

「いっ」

私を見ろ。


●が私を強く睨んだ。私だけを見た。
それでいい。

私は●の隊服を太腿の辺りまで破り開き、脚を大きく開いた。まだ誰にも許した事のない●の秘部が目の前にある。私は大きな興奮を覚えた。
この清らかな女を鬼の私が汚す。支配欲が私を満たした。

やめろと騒ぐ●を黙らせ、自身の肉棒を●の秘部に突き進めた。

●の口からは苦しそうな断末魔とも呼べる声が出ていたが、私は最高に満たされていた。

苦しそうな●を見つめ、腰を何度も動かす。すると●は、突然自分の舌を噛み切って自害しようとした。

死なせるものか。
お前は鬼となり私と共に生きるのだ。

私は自害出来ぬよう、指を●の温かな口内に突っ込んだ。指で舌を摘み上げたり、口内を撫でたりして味わった。

●の中を激しく貫いていると、●が急に痙攣しグッタリと大人しくなった。

「果てたか」

抵抗を忘れた●を抱き抱え、そのまま畳の上にゆっくりと寝かせた。喉を解放された●は突き上げれる度に妖艶な声で喘ぐようになった。

「………悪くない」


清らかな●の中の中の中まで、私が汚してやろう。

「中に出してやる」


その途端、●は惚けた顔で私に「やめろ」と懇願して来た。しかし、そんな顔で言われても全くの逆効果だ。

私は●の中に欲を全て出し切った。
女を抱いてこんなに満たされたのは初めてだった。

これから、●は私と共に生きる。
二度と太陽を見ることはない。

鬼殺隊隊士としても生きられない、人間どもにも避けられている●に、帰る場所などない筈だ。

私は待とう。●が自ら鬼になりたいと願い、あの笑顔で私に微笑みかけるまで、ずっと。


***
外堀から埋めていく無惨。
ちょこちょこ編集してます…………。

2020.0107

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