タカラモノ/t.o
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「たーくん。これあげる。」
大「これなーに?」
「これな、おばあちゃんがくれた願いが叶う石やで!」
大「なまえちゃんありがとう!」
「いいよ。大事にしてな!」
小さい時に貰った石。
久しぶりに部屋を掃除してたら
俺の宝物箱から出てきた。
大事に大事にしまってあった綺麗な石。
あの時の俺にとっては最高の宝物
やったはず。
掃除を終え待ち合わせの場所に向かう。
大「なまえおまたせ!」
「大丈夫やで!」
大「身体冷やしたらあかんで。ホンマ。」
「もうー。大丈夫!たーくんは心配しすぎ!」
大「当たり前やろ。お腹に俺らのたからものがあるねんから!」
「ふふ。そーやな。たーくんありがとう。」
大「いいえ。あっ。そうや。」
「んっ?」
大「これ覚えてる?」
「あっ!これ願いが叶う石やん!」
大「そう!俺、これに昔願い事してん。」
「ふふっ。たーくんらしいね!」
大「ちゃんと叶ったで!」
「どんな願い事したん?」
大「なまえが俺のお嫁さんになりますように!って」
「ふふっ。実は私もたーくんと結婚できますようにってお願いした。笑」
大「ふふ。同じやん!笑」
「だから叶ったんかもね!」
大「昔はこれがたからものやったけどこれからはなまえと赤ちゃんがたからものやからな!」
「私もー!たーくん。大好きやで。」
大「ふふ。愛してるで。」
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