類恋/t.o



うちの会社の有名人と言えば彼。一言で言うとイケメン。先輩も後輩も同期もみんな彼をみてキャーキャー
言ってる。そして猫かぶりもいい所と思うほど、みんなに優しい。だけど私は彼が悪魔にしか見えない。
毒を吐いてる彼をほぼ毎日見る。というか聞かされる。
そんな彼は毒を吐くくせに何故か私に甘えてくる。

ある日の昼が下がり。誰もいない給湯室で
狙ってました!と言わんばかりに笑顔でやったきた。

大「#name1#〜。これ頼むわ。」

「これなに?」

大「明日までの資料。」

「いや。普通に無理やん。」

大「俺も無理やもん。」

「はっ?知らんやん!」

大「じゃあ手伝って。」

「無理。今日は残業せずに帰るねん。」

大「チッ。糞女」

「、、、今なんて?」

大「なんにも。」

「もう絶対手伝わん。」

大「ホンマに使えんやつ。」

「そのアイドル的な顔使ってほかの女にやらせたらええやん。」

大「ホンマに性悪女。」

「あんたには言われたないわ。」

大「ほな、他のやつにやらせるから今日飲みに行こ。」

「はっ?それはあかんやろ。」

大「じゃあお前の家。」

「もっとあかんやろ。」

大「ええやん。なんであかんの?じゃあ俺ん家?」

「そういう問題じゃない。」

大「なんでー。」

「なんでも。」

大「理由になってないやんか〜。」

「だから私はあんたの彼女でもなんでもないねんから家来たり行くのはおかしいやろ。」

大「じゃあ俺の女になったらええやん。」

「、、、えっ!?」

大「だから俺の女になったらええやんって。」

「いや。聞こえてるよ。」

大「返事わ?」

「えーっと、、、本気?」

大「俺こんな適当な感じやけど、ホンマに好きじゃない女にこんなこと言わんで。」

「す、、き?大倉が?私を?、、嘘やろ、、、」

大「こんだけ素見せてんのになんも思ってないんけないやろ。」

「、、、確かに。」

大「で、#name1#の答えわ?」

「いいよ。大倉の彼女になってあげる。」

大「なんで上からやねん。笑」

「なんか悔しいんやもん。」

大「嬉しいじゃなくて?」

「、、、私大倉のこと好きなんて言うてないもん。」

大「好きって顔に書いてんで。」

「、、、何にやけてんのよ。」

大「お前の顔が真っ赤やから。」

「はぁ、、、もう。好きやわ!ずっと!」

大「知ってる。」

「性悪男。」

大「ちょうどええやん。性悪女と性悪男」

「類は友を呼ぶってやつか。」

大「友ではないけどな。」

「ふふっ。仕方ない。今日は一緒に残業して私の家に帰ろ。」

大「残業頑張ったらご褒美くれる?」

「考えとく。」

大「じゃあとりあえずご褒美の前がりしとくわ。」

「はっ!?んっっ」

大「なまえよろしくな。」

「アホ忠義。」

会社の有名人が私の彼氏になりました。

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