優しい君/m.a



AM6:00

「ただいまー。」

相「今何時?」

「6時だけど。」

相「遅すぎでしょ!」

「何で雅紀怒ってんの?」

相「女の子がこんな時間まで外に居たらダメだって言ってるの!」

「いやいや。いい大人だから。私。」

相「そういう問題じゃないの!」

「じゃあ何?」

相「わかんねぇーの?」

「わかんない。」

相「普通心配するでしょ!彼氏なら!」

「うーん。まあ、そうだよね。」

相「俺の言いたいことわかるよね。」

「うん。ごめん。」

相「いや。いいんだけどさ、あの何かさいろいろと物騒だからさ。」

「うん。もう、わかったよ。」

相「本当心配なの。」

「うん。本当ごめんね。」

相「いや。俺もきつく言い過ぎた。ごめんね。」

「雅紀は謝らなくていいよ。」

相「いや。本当大きな声出したりしたから。本当ごめんね。」

「いいよ。雅紀は悪くない。心配してくれてありがとう。」

相「ふふふ。ねぇーなまえは俺のこと好き?」

「当たり前でしょ!」

相「俺はねー愛してるよ。」

「ふふふ。雅紀には叶わないね。」

心配性の彼氏を持つと怒られた朝も

幸せだったりします。


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