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侯「桜良。昨日ごめんな。」

「昨日だけ?」

侯「ちゃうな。ここ数ヵ月ごめん。」

「侯くんは自分勝手すぎる。」

侯にぃ呼んでいたはずの桜良が侯くんと呼ぶようになっていた。

侯「なんで侯くんやねん。」

「私の大好きやった侯にぃはもう居らんもん。侯にぃは約束破らんし、桜良を1人にせんかった。でも、あの日から侯にぃはおらんくなった。今ここ
におるのは侯にぃじゃない。だからこれからは侯くんって呼ぶ。」

侯「もう侯にぃとは呼んでくれんの?」

「いつか呼ぶ時が来たら呼んであげてもええけど、これからの侯くんの態度次第やな。」

侯「そうか。わかった。あと1日遅れたけど誕生日おめでとうな。」

そっぽを向いて寝転んでいる桜良の頭元にプレゼントを置いて俺は部屋を出た。

あの日以来桜良は俺の事を侯くんと呼んでいる。俺の事を侯くんと呼ぶようになったのと同じくらいにすばると信五の呼び方も変わった。これは隆平から聞いた話やけどすばると信五が俺に気を使って桜良に呼び方を変えて欲しいと言ったらしい。それから次第にみんな桜良のマネをして呼ぶようになった。

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