05
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久しぶりにちゃんと家で寝た。次の日朝から髪の色を金髪から茶髪に染め直した。本来なら黒に戻すべきやけどちょっとした葛藤を髪の毛の色で残すことにした。美容院からの帰り道にたまたまあのテディーベアーが売っているお店の前を通った。こんな俺からのプレゼントなんか要らんやろうと思ったけど、どうしても何かアイツにあげたくて、店の中に入った。店員さんに"彼女へのプレゼントですか?"って聞かれたけど"妹です"と伝えると店員さんはニコニコしながら"優しいお兄さんですね!"と俺を見た。優しいお兄さんって柄じゃないし、悲しませてばっかりのくそ兄貴やぞ。って内心思いながらも店員さんのその言葉がちょっと嬉しかった。
家に帰るまでの道のりで隆平が好きそうなお菓子を見つけてカゴいっぱいに買った。楽しみにしていた誕生日会を潰してしまった俺なりの謝罪やった。
家に帰り玄関を開けると隆平が居った。
一瞬顔を曇らせたけどいつもの様に元気いっぱいに俺に話しかけてきた。
隆「侯にぃおかえり!!!あっ!髪の毛金じゃなくなってる!!カッコイイ!!!」
侯「ただいま。隆平。無理やり元気出さんでええで。俺に怒ってるやろ??」
隆「うーん。怒ってはないよ!でも寂しかった。」
侯「..そうか。..昨日ごめんな。誕生日会潰してもて。」
隆「来年は侯にぃがぜーんぶ決めて楽しい誕生日会してなっ!!」
侯「わかった。あと、これごめんな。っていうのと誕生日プレゼント的なやつや。」
そう言ってさっき買った大量のお菓子を隆平に渡すと目をキラキラさせて喜んでくれた。"侯にぃありがとうっ!!"と言って自分の部屋へ駆け上がって行った。
桜良へのプレゼントを持って俺もゆっくりと奥へ向かい階段を登った。桜良の部屋のドアをノックすると小さい声で"はい"と聞こえてきたのでドアを開けた。
ベッドに寝転んでた桜良は顔だけをドアの方に向けた。入口に立っている俺を見て一瞬驚いていたが直ぐに目を逸らした。
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