むだい
バイトが終わって家に帰るとベッドにダイブした。
「…つっかれた〜」
二日間、動き回ったな〜。明日から学校か…あ、宿題しなきゃ。
「苗字」
「…月森君。久しぶり」
「あれ?名前、月森君と知り合いだったの?」
そうか、香穂子の前で会話するのは初めてだっけ。
「親同士が交流あってね。あ、この前うちの父親と月森君のお母さんが一緒だったみたいだね。素晴らしいコンサートだったって言ってたよ。日本に戻ったらまたお茶会しましょうって」
「…そうか」
「乗り気ではなさそうですね。…ま、わかるけど」
話だすと長いんだよね、本当。
「…仲、いいんだね」
香穂子が翳った声で呟いた。
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