うたプリレン


主人公はQUARTET★NIGHTの専属作曲家兼シャイニング事務所事務員。嶺二と同期。レンとは恋人関係。ST☆RISHとQUARTET★NIGHTのコラボ曲を出す際に知り合い、そこから関係を深めた。
ある日、レンが兄に頼まれ社交パーティーに顔を出す事になった。パートナー同伴の為、主人公に声がかかる。
煌びやかな雰囲気の中、レンにコーディネートされ精一杯着飾った自分でも、この華やかな場では劣ってしまう。美に磨きをかけた人達の中、普段はTシャツジャージがテンプレの主人公が叶うわけがない。知名度の高いレンは社交の場でも女子から人気だ。控えめでも黄色い声が耳に届いてくる。
その中にはやはり主人公をよく思わない声も聞こえてくる。クスクス笑う声、主人公を見下す声。
そんな風には言われるだろうとは思っていたけど、やはり実際言われるといい気はしない。傷つく。
でもレンに恥をかかせる訳にはいかないから、笑顔で彼の半歩後ろを歩く。
少し気疲れした主人公に休憩を促すレン。窓辺に立ち、飲み物を取りに行ってくれたレンの後ろ姿を見つめる。
『やっぱり、レンはかっこいいな。その煌びやかな空間に何の違和感もなく溶け込んでる。…そりゃそうだよね。元々こういう世界の人なんだもんね』
そう考えると考えたくない事が次々頭の中でぐるぐるまわる。
レンの隣にいたら、彼の株が下がるのではないか。もしかしたら、次は私じゃない誰かがこの場に来るんじゃないか。
窓の外に顔をむけ、沈む彼女の顔をレンは遠くから見ていた。
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パーティーが終わって、レンのお兄さんが用意してくれた部屋に今夜は泊まることになった。夜の街が一望できるスイートルーム。
先にお風呂に入ったレンを待つ主人公。
アップにしていた髪を下ろし、化粧を落とした主人公。
携帯をチェックすると着信が。事務所からだ。
「お疲れ様です、片瀬です。──はい。──その書類なら私のデスクの引き出しに。あと…」
日向さんと事務関係の連絡を終え通話を切ると、再び着信が鳴った。QUARTET★NIGHTのメンバー(嶺二か藍)からだ。
「お疲れ様でーす。なんでごさいましょ?」
次の楽曲の打ち合わせの日程の確認電話だ。現段階の曲の進行具合をしながら、持ってきたパソコンに打ち込む。
10分程電話して切った時、後ろからレンに抱きしめられる。首元に何度とキスを落とす。
「仕事の電話だって分かってるけど、やっぱり妬けちゃうね」
「妬ける?どうして?」
「今は俺だけのレディでいて欲しいって思ってしまうから。ワガママでごめんね」
「そんな…」
そんなの、私だっていつも思ってる。沢山の女性ファンに愛を囁く姿に、いつも嫉妬して…。
向き合い、キスを交わす。次第に深くなるそれに鼓動ごどんどん高鳴っていく。
「いつのもレディも魅力的だけど、今夜は一層綺麗だよ。君から目が離せない」
「さすが愛の伝道師。お世辞でも嬉しい」
「本心さ。抑えが効かなくなるくらい、俺を酔わせてしまう」
耳に、首に、鎖骨にとキスを落とす。
その行為に身体が敏感になって艶っぽく息が出てしまう。
「レン…、わたし…お風呂まだ、」
「ごめんね。…止められそうにない」


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