遙か


私達姉妹は昔から仲がいい。
綺麗で明るくて気さくな妹が私は大好きだ。でも、同時に劣等感も持っている。
彼女と違って、私は見た目も性格も良い訳ではない。姉妹だけど、外見が全く似ていないと、よく同級生から虐められたものだ。
まぁ、それは仕方ない。だって…私達は血が繋がっていないのだからーーー。



タイトル



「あぁ…雨降ってきたか…」

重たい教材を持ったまま窓の外に目をやる。
レポートを夜遅くまでやってて、案の定寝坊。天気予報で昼過ぎから雨だってのは昨日のうちに知っていたけど、玄関に置いたまま出てきてしまった。

「この季節に濡れて帰るのは厳しいな〜」

木枯らし吹く冬。世はもうすぐクリスマスだと賑わっているが、私には縁遠い話だ。
もうすぐ期末テスト。学期終わりに向けて私は色々やる事があるからクリスマスだとうつつを抜かしている場合ではない。…まぁ、一緒に過ごす相手もいませんけどね。

「由佳ちゃん!」

名前を呼ばれて振り向けば、妹の望美と幼馴染達がそこに居た。

「玄関に傘置いたままだったでしょ?教員用の傘立てに由佳ちゃんの置いておいたから」
「ありがとー!助かった」

本当に気の利く妹だ。

「しっかし、何度見ても慣れないな。由佳のその姿」
「将臣くん。学校では先生と呼んで下さい」「呼んで欲しいんだったらもっとしっかりしろよ〜」

相変わらず生意気だな〜。でも反論できません。

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主人公新米教師23歳。
望達の高校に赴任。担当教科未定。
相手 将臣にするかヒノエにするか

7歳の時望達の家の近くで倒れていた。記憶がなく親を捜したが名乗り出る人も出ず、孤児として預けられていたが、後日望美の家の養子となる。
実は望美の何代か前の龍神の神子。でも公には知られていない。主人公の時代は目立った穢れもなく龍神も力を持っていた為平和だったから。でも力ある神子としてその町では有名だった。神をその身におろすだけではなく、気の流れを正す力があり、病気や身体の痛みを和らげる事ができた。
ある日、野盗が攻め入り逃げている時応龍に助けを願った。そして現代に飛ばされる。
記憶を失った事で力をコントロールする事はできないが、人の体調の変化などは感じる事ができる。手で摩ると無意識に気を流していて、主人公に摩られると痛みが和らぐと言われる。

望美達と一緒に飛ばされる。降り立ったのは熊野。ヒノエに拾われる。
女房として那智大社で働く。そこで神気が少しずつ身体に流れ込み、昔の様に力が開花していく。癒しの力→気をよむ力→神や霊の言葉を聞く力→神を降ろす力(力が弱いと神に呑み込まれてしまう)
熊野で3人と合流。

自分が龍神の神子という記憶が戻る。だがもう龍を喚ぶことは出来ない。主人公の龍はもうこの時代にはいないから。
龍は永遠の存在ではない。時がくれば消え、そして再び生れる。



しおり
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