序の口だと笑う
それからしばらくはとても平和だった。
だか、またハリーがやらかしたらしい。
夜中に校内を歩き回っていたようで、ハリーのハーマイオニー、そしてスリザリンのマルフォイ少年が罰則を受けるようだ。
それもその罰則は禁じられた森で行われたようで、翌日の朝食にきた3人は疲れ果てているようだった。
1年に1度の進級テストの季節がやってきた。
「9月にもいいましたが、〈現代魔法の応用と歴史〉は他の教科よりレベルは高めです」
「え、どういうことですか!?」
初回の授業で解説したのだが、覚えていない生徒もも少なからずいるようだ。
「覚えている人、いますか?」
文句を言う生徒数名を無視しながら、挙手した生徒たちを見回す。
「では、………Mr.ディゴリー」
「はい。この教科は5年次に行われるO.W.L試験、7年次に行われるN.E.W.T試験のどちらにもありません。あくまでも他の教科の補足として行われるものだからです。そのため、学年末試験で充分な知識確認が必要になります」
「素晴らしい。ハッフルパフに5点」
さすがハッフルパフの王子というところだろうか。
「Mr.ディゴリーの説明の通りです。毎年進級の怪しい生徒が何人かいます。テストを簡単にする予定はないので、必死に勉強してください。」
生徒たちが一気にやつれたような気がした。
学年末試験も無事に終わった次の日、ダンブルドアに呼ばれて医務室に向かうと、ベッドの上にはボロボロになったハリーが眠っていた。
「え、ダンブルドア?何があったんですか……?」
「クィレルは死喰い人だったようじゃ」
「はあ!?」
あのビクビクのクィレル教授が?
「じゃあ、ハリーはクィレルに……?」
「そうじゃ。返り討ちにしたようじゃがの」
ハリーはぐっすり眠っている。そのくしゃくしゃの頭に手を伸ばし、ゆっくり撫でる。
「無事でよかった……」
「ところで、ラミア。呼んだのには理由があるのじゃ」
私はハリーの頭に手を置いたまま、ダンブルドアを見る
「あれをなるべく早く作って欲しいのじゃ。早ければ早い方が良い」
「………はい。未完成ではありますが、試作をすでに3人に送ってあります」
ハリーの手首を見るとそこには緑玉の連なったブレスレットが光る。
それに応えるように右耳のピアスが鳴った気がした。
「そうか。………きっとこれからたくさんのことが彼らを襲う。助けてくれるかの?」
「当然ですよ、ダンブルドア」
私はハリーの頭を撫で続けた。
長い一年が幕を閉じた