My agate
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「―ちゃんは彼氏とかいるの?」
「へ?」
自分でも吃驚するくらい間抜けな返事が出てしまった。
「えっ!?ど、どうしたんですか突然っ」
「気になったから…それだけだよ」
考え込むような表情になったメノウさんが
一歩、二歩と私に近づいてくる。
「いいのかな」
「?何が」
「…例え事実がどうだろうと、欲しくなったら止まらないよね?」
「ち、ちか…え?メノウさん何の話をしてっ」
そのまま近づいてきたメノウさんは耳元でそう囁いた後
私の顎を掴んで顔を上げさせ、腰に手を回して引き寄せた。
真っ赤になっているんだろう顔は当然の如く熱くて
目を反らしたけれど『駄目』というメノウさんの声が
降ってきたので、真っすぐ見つめ合う形になる。
「貴方が欲しい」
そういって柔らかさの中に妖しさを混ぜて微笑むメノウさん。
凄く動揺してしまうが、これはもしかして…
「あの、また演技が始まってるとかでしょうか?」
前もこういうことがあった。
スターレスではない外でメノウさんを見かけて声をかけた際に
一人称は俺で、口調も雰囲気も別人のように変わったメノウさんと
スターレスへ向かうことになり、たどり着いた場所で切り替わった後
やってみたかった演技をしてみたと言っていた。
期待して傷つくのが怖い気持ちもあり
そうであってほしいと思ってしまう。
妖しく笑うメノウさんの吐息に心臓が跳ねる
「ふっ……君はそうやって誤魔化すのか。いいよ、今はそれでも」
「………っ」
でも、と続いたメノウさんは私の頬に口づけてきた
「………!!!!!!???????」
「可愛くてたまらないから、触れさせてね」
快眠グッズも一緒に試そうと言っていたし
スパも一緒に行こうと約束していたよねという話も持ち出してくる。
いやいやいや、それってかなり際どい触れ方なのでは。
「む、無理で…「じゃあね〜」
「あの…」
置いていかれた。
これからどうしたらいいのかわからなくなりその場に座り込んでしまう。