(本から)
まずは、あとがきを読んでくださっているあなたに篤い感謝を。ありがとうございます。
羅小黒戦記は吹替からの新参です。事前知識ゼロで映画を鑑賞して(猫小黒を見て「目の大きい猫がいる」と思うくらい)沼の底に落ちて映画館から出ました。とんでもない作品でした。
その夜は泣いて眠れず、翌日もぼろぼろだったので、なんとか整理しなければと泣きながらキーボードを叩き始め、いつの間にか本になっています。無限と風息が大きく描いてあるイベントポスターを見てそわそわしている中、春コミの盛り上がりを見て我慢できなくなりました。まだまだ浅い解釈で恐縮ですが、今のこの新鮮な気持ちも大切にしたい、と思いきりました。ひやひやしています。
文字を書く中で、特に離島組の動きを考えていました。いつ何に気付いて、どこまで共有していたのか。どういう気持ちで風息の作戦に乗ったのか。風息の強奪は生まれつきなのか、「人間に奪われた」という意識から生まれてしまった能力なのか。わからないことだらけですが、さいご、風息は後悔や無念ではなく安らぎを感じていたのではないかなと、それだけは鑑賞直後から変わりません。
アウトプットで落ち着くタイプなので、今は仕事中に風息を想ってウッとはなりませんが、表紙を描いているときにふと、風息はどこにもいないんだなと改めて思いました。パロやIFも癒されて好きなのですが、でも、風息はもうこの世界のどこにもいないのだなと。わたしはあの二時間弱で、確かに彼を失ったのです。
キャラクターの掘り下げをもっとやりたいです。妖精/先住民と人間/侵略者との関係についても、答えは出ませんが考え続けていきたいです。
誰が悪いとか、間違っていたとか、そういった言葉で片付く問題ではなくて。そうするしかないことをわたしは肯定したいと思っていますが、淘汰されることが悪とも言えない。凶行しないためにどうするか、他に手段はないのか、割り切ることは<良いこと>なのか。
ところで、風息の髪って羽みたいできれいですよね。(休憩)
長々とすみません。思うところが多すぎて、喋り出すととまりません。羅小黒戦記、本当にとんでもない作品です。
<妖精のために>と<妖精とともに>がいつか交わることを祈って。
お付き合いいただき、ありがとうございました。失礼いたします。