talking to myself
※圧縮の影響で写真の色味が多少変わっています
2026.02.14(Sat)
最後の1文(💐のときの白石)が頭に浮かんで、そこからむりやりバレンタインにしました:)
よろずやさんのジャケットも似合うと思うんだよなあ…胸に房太郎の🚇ミニキャラのワッペンとかつけてたらかわいい!
後日談はありません☻
*0214:白石夢/神居商事パロ
「しっつれーしまーす!」
がらんとした室内に響く快活な声に、yumeは顔を上げた。
「よろずぼーたろ王国の白石でーすっ」
ふざけた社名に軽いノリだが、オフィスのお困り事を一手に引き受ける、やり手業者のスタッフである。目を引くピンクのジャケットの背中には、でかでかと社名のロゴが入っている。
白石さん、と手を挙げると、目ざとくyumeを見つけた白石が「お、yumeちゃんじゃーん!」と飛んできた。
閑散としたフロアを見渡し、「ひとり?」と尋ねる白石にyumeは頷く。
「そっかそっか、昼時だもんな……で?yumeちゃんは調子の悪い複合機の業者対応、頼まれちゃった?」
「ふふふ、あたりです。あ、これ貰い物なんですけど、おひとつどうですか?」
yumeが差し出した、今人気のモスモスショコラの箱を前に、白石は目を見張る。
「え、いいのぉ?」
そして、ちなみに、と視線を逸らす。
「……今日がなんの日かは、知ってるよねえ?」
「え?バレンタインですよね。あ、房太郎さんにもおひとつどうぞ」
「房太郎にもぉ?ちぇっ、俺にだけ特別かと思ったのにぃ」
子どものように唇を尖らせる白石に、yumeは思わず吹き出す。
「それじゃあ、白石さんには特別に」
そう言って、白石の着ているジャケットと同じピンクの包みをつまんだ。
「この色たくさん残ってるからもうひとつあげちゃいます」
「えぇ、残り物ぉ……?」
「うそうそ。白石さん、ピンク似合いますよね」
そう言いながら、yumeは白石の手のひらにチョコレートを乗せる。その瞬間彼の指先がピクリと跳ねた気がしたが、白石はすぐに「ぴゅう!ホワイトデーをお楽しみにぃ!」といつもの調子でウインクを寄越した。
「さてと、それじゃあその問題児はどこかな〜?」
そう促され、yumeはフロアの隅に設置された複合機へと白石を案内する。
お仕事お仕事、と白石は早速カバンからタブレットを出して作業を始めた。
「異音がした、ねえ」
そう報告が来ているらしいが、エラーが出ている様子もなく、yumeには何が悪いのかさっぱり分からない。
「すみません、わたしなにも聞いてなくて……」
「だいじょぶだいじょぶ任せて!」
恐縮するyumeを励ますように、白石は親指を立てた。
そしてタブレット片手に、複合機の内部を確認していく。んー、と隅々までチェックする白石は、普段のおちゃらけた姿とは打って変わって真剣な表情をしている。その横顔をyumeはぼんやりと見つめた。
「白石さんて、」
「んー?」
「きれいな顔してますよね」
瞬間白石の手が止まり、続いてがちゃん、とタブレットが落ちる。
「な、ななななななんて⁉︎ 」
「え?きれいな――」
「あーあーあーあー!!!」
白石の声に、開いている扉から数人が顔を覗かせたのが見えた。
「お、俺はそういうキャラじゃないんだって!」
「え、でも……」と続けようとするyumeを「ほら、さっさと終わらせようぜ!」と白石は遮り、タブレットを拾い上げる。
「――yumeちゃんてさぁあ?」
「はい?」
「……いんや、何でもない」
薔薇の花束を手にした白石が、いつになく必死な顔で交際を申し込み yumeを驚かせるのは、そのひと月後のお話――。
よろずやさんのジャケットも似合うと思うんだよなあ…胸に房太郎の🚇ミニキャラのワッペンとかつけてたらかわいい!
後日談はありません☻
*0214:白石夢/神居商事パロ
「しっつれーしまーす!」
がらんとした室内に響く快活な声に、yumeは顔を上げた。
「よろずぼーたろ王国の白石でーすっ」
ふざけた社名に軽いノリだが、オフィスのお困り事を一手に引き受ける、やり手業者のスタッフである。目を引くピンクのジャケットの背中には、でかでかと社名のロゴが入っている。
白石さん、と手を挙げると、目ざとくyumeを見つけた白石が「お、yumeちゃんじゃーん!」と飛んできた。
閑散としたフロアを見渡し、「ひとり?」と尋ねる白石にyumeは頷く。
「そっかそっか、昼時だもんな……で?yumeちゃんは調子の悪い複合機の業者対応、頼まれちゃった?」
「ふふふ、あたりです。あ、これ貰い物なんですけど、おひとつどうですか?」
yumeが差し出した、今人気のモスモスショコラの箱を前に、白石は目を見張る。
「え、いいのぉ?」
そして、ちなみに、と視線を逸らす。
「……今日がなんの日かは、知ってるよねえ?」
「え?バレンタインですよね。あ、房太郎さんにもおひとつどうぞ」
「房太郎にもぉ?ちぇっ、俺にだけ特別かと思ったのにぃ」
子どものように唇を尖らせる白石に、yumeは思わず吹き出す。
「それじゃあ、白石さんには特別に」
そう言って、白石の着ているジャケットと同じピンクの包みをつまんだ。
「この色たくさん残ってるからもうひとつあげちゃいます」
「えぇ、残り物ぉ……?」
「うそうそ。白石さん、ピンク似合いますよね」
そう言いながら、yumeは白石の手のひらにチョコレートを乗せる。その瞬間彼の指先がピクリと跳ねた気がしたが、白石はすぐに「ぴゅう!ホワイトデーをお楽しみにぃ!」といつもの調子でウインクを寄越した。
「さてと、それじゃあその問題児はどこかな〜?」
そう促され、yumeはフロアの隅に設置された複合機へと白石を案内する。
お仕事お仕事、と白石は早速カバンからタブレットを出して作業を始めた。
「異音がした、ねえ」
そう報告が来ているらしいが、エラーが出ている様子もなく、yumeには何が悪いのかさっぱり分からない。
「すみません、わたしなにも聞いてなくて……」
「だいじょぶだいじょぶ任せて!」
恐縮するyumeを励ますように、白石は親指を立てた。
そしてタブレット片手に、複合機の内部を確認していく。んー、と隅々までチェックする白石は、普段のおちゃらけた姿とは打って変わって真剣な表情をしている。その横顔をyumeはぼんやりと見つめた。
「白石さんて、」
「んー?」
「きれいな顔してますよね」
瞬間白石の手が止まり、続いてがちゃん、とタブレットが落ちる。
「な、ななななななんて⁉︎ 」
「え?きれいな――」
「あーあーあーあー!!!」
白石の声に、開いている扉から数人が顔を覗かせたのが見えた。
「お、俺はそういうキャラじゃないんだって!」
「え、でも……」と続けようとするyumeを「ほら、さっさと終わらせようぜ!」と白石は遮り、タブレットを拾い上げる。
「――yumeちゃんてさぁあ?」
「はい?」
「……いんや、何でもない」
薔薇の花束を手にした白石が、いつになく必死な顔で交際を申し込み yumeを驚かせるのは、そのひと月後のお話――。
That’s all.
tale
tale
prev top next