talking to myself
※圧縮の影響で写真の色味が多少変わっています
2025.12.23(Tue)
お誕生日なので!とはいえ、克梠繧ヘ個別の誕生日を祝わないかも…ということで現パロです。
*1223:鯉登夢/社会人現パロ
その日、鯉登の心はとても騒がしかった。
実際には言動も大いに忙しなかったのだが、誰も言及しなかったこともあり、当人は知らない。
華奢な背中を見つけて名を呼んだ。声が少々上擦っているのを自覚して、ひとつ咳払いをする。廊下の窓からは眩しいほどの西陽が差し込んでいる。振り向いた彼女が微笑んで、それだけで気持ちが弾んだ。「き、今日、時間はあるだろうか」思い切って口にすると、彼女は考えるように視線を流した。そして目を合わせてこう言った。「特に急ぎの仕事はなかったと思います。なにかお手伝いすることがありますか?」唖然とした。完璧に言葉を間違えた。ずうんと重い空気を纏う己に、彼女が不思議そうに数度瞬きをする。「…………ファイリングを」「わかりました、後でデスクに行きますね」助かる、と呟いて頭を悩ませる。恥を忍んで再度誘いを試みてもよいものだろうか。もっとスマートに誘うはずだったものをぉぉと歯噛みしていると、彼女が恐る恐る言葉を紡ぐ。「……あの…今夜なにか予定って――」「キェ?! ない!」反射的に叫んでいた。彼女は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしたあと、再度躊躇いがちに口を開く。「もし、よかったら……その、一緒にご飯でも――」「い、行く!」またしても反射的に叫んだ返答に、彼女が嬉しそうに笑った。
*1223:鯉登夢/社会人現パロ
その日、鯉登の心はとても騒がしかった。
実際には言動も大いに忙しなかったのだが、誰も言及しなかったこともあり、当人は知らない。
華奢な背中を見つけて名を呼んだ。声が少々上擦っているのを自覚して、ひとつ咳払いをする。廊下の窓からは眩しいほどの西陽が差し込んでいる。振り向いた彼女が微笑んで、それだけで気持ちが弾んだ。「き、今日、時間はあるだろうか」思い切って口にすると、彼女は考えるように視線を流した。そして目を合わせてこう言った。「特に急ぎの仕事はなかったと思います。なにかお手伝いすることがありますか?」唖然とした。完璧に言葉を間違えた。ずうんと重い空気を纏う己に、彼女が不思議そうに数度瞬きをする。「…………ファイリングを」「わかりました、後でデスクに行きますね」助かる、と呟いて頭を悩ませる。恥を忍んで再度誘いを試みてもよいものだろうか。もっとスマートに誘うはずだったものをぉぉと歯噛みしていると、彼女が恐る恐る言葉を紡ぐ。「……あの…今夜なにか予定って――」「キェ?! ない!」反射的に叫んでいた。彼女は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしたあと、再度躊躇いがちに口を開く。「もし、よかったら……その、一緒にご飯でも――」「い、行く!」またしても反射的に叫んだ返答に、彼女が嬉しそうに笑った。
That’s all.
tale
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