talking to myself

2025.11.01(Sat)

*金木犀:鯉登夢/少尉と本州if

甘くも爽やかな香りがふわと香る。人の多い表通りを避け、裏道へ入ってすぐのことだった。自分より先に彼女が辺りを見回す。民家に植えられた木を見つけると、嬉しげに駆け寄って行った。「いい匂い」踵を上げて顔を寄せる。自身も隣へ立って彼女に倣う。オレンジの小さな花が風に揺れた。彼女の頭上から、いくつもの花がほろほろとこぼれ落ちる。このときを待っていたかのように。結った髪が飾られる様子をしばらく眺める。「北海道でも咲けばいいのに」恨めしそうな声音に頬が緩んだ。「ね?」首を傾けたその拍子に、花がひとつ、髪をすべり落ちる。不思議そうに空を見上げる彼女。「ふふ、綺麗な髪飾りがついているぞ」慌てて頭へ伸ばす手を、己のそれで静止する。「このままではダメか?」惜しく思い言うと、いいですけどといたずらっぽい笑みが返ってくる。「鯉登少尉も、そのままでいてくださいね?」上がる視線に、彼女同様であろう己の姿を悟る。交わす笑みを、金木犀の香が包んでいた。

That’s all.
tale

2025.10.19(Sun)

*チョコレート:月島夢/現パロ?
yume=夢主

「月島さん、チョコレート食べませんか?」ふわりと微笑みながら、個包装された正方形の並ぶ箱を差し出される。特に食べたいわけではなかったが、その笑顔に釣られて手を伸ばす。「指の温度でも溶けちゃいますから、気をつけてくださいね」またふわり。舌に乗せると、黒い塊はすぐにどろりと溶け始める。天井を仰ぎ、甘いなと思う。視線を戻すと、前歯でチョコレートを器用に挟んだ彼女が、それを口内へ転がしたところだった。彼女の舌の上でどろりと溶けるそれを想像する。黒い液体と唾液が混ざり合う。柔らかな舌を、口内を、黒い液体が汚していく。「yume」 呼ぶと、こちらを向いてふわふわ笑う。これから何をされるか知りもしない。その背徳感に、自ずぞくりと身体が震えた。

That’s all.
tale

2025.10.16(Thu)

*投げチッス選手権:樺太先遣隊
yume=夢主

唐突だが、樺太先遣隊による投げチッス選手権がここに幕を開けた。

審査員はアシㇼパとyumeである。

杉元「いくよ〜いくよぉ〜……んちゅ」
アシㇼパ「おぉ、いいぞ杉元!もっとやれ!10点!」
yume「うふふ、焦らしじょうず10点」

鯉登「…ちゅっ」
アシㇼパ「なぜ片目をつぶる!なんか腹立つ8点」
yume「さすが貴公子…10点」

谷垣「お、俺も、するのか?…………ちゆ…」
アシㇼパ「照れるな照れるな!7点」
yume「かわいい10点」

月島「ちゅ」
アシㇼパ「真顔!なな、点?」
yume「月島さんらしい10点」

「それじゃあ審査にならないだろう」とアシㇼパが苦言を呈す。「ふふ、ごめんね。だけどみんなかわいいんだもん」と男4人を見て微笑むyume。
「オレもやる!」とチカパシが手を挙げて、「う〜…んちゅっ」と投げキッスをした。
yume「100点」
10点満点の10倍を軽く叩き出し、アシㇼパ「yumeは チカパシに甘い」と呆れる。

「「…………」」

ふいにアシㇼパとyumeが宙を見つめる。しばらくして、口を揃えてこう言った。
「「なんか、白石(くん)が浮かばない(か)?」」
実際に白石が投げキッスをしたことがあるかは定かではない。
「あいつ投げキッスなんてしたことあったか?」
「う?うーん、わからないけど、脳に刷り込まれてる気はする…これ、ない記憶?洗脳…?」
アシㇼパとyumeはしばらく白石の投げキッスに頭を悩ませるのであった。

That’s all.
tale

2025.10.14(Tue)

*ふぉぜ:尾形夢/思いついたまま

「かわいいなあ」手のひらに乗せたおがにゃんと名づけたふぉぜを微笑ましく思っていると、伸びてきた手にひょいと取り上げられた。あ、と言う間もなく、ぽいと後ろに投げられる。ふぉぜを追って振り向くと、そこには無表情の尾形がじとりと自分を見つめている。「なんで投げちゃうんですか」拾いに行こうとすると、腕を掴まれた。「…尾形さん?」「俺よりあんな人形がいいのか」「え、そもそも尾形さんありきじゃ…」「知らん」淡白な言葉とは裏腹に、腕に食い込むほど彼の指に力が入る。痛いと思うより、かわいいと思う方が早かった。「尾形さんがいちばんかわいいですよ」そう言えば、暗い瞳がじっとこちらを見つめる。「……は、くだらんな」離された手の感触が、ほんの少し名残惜しい。ふぉぜを拾いに行く後ろを、気づけば彼が無言でついてくる。そんな姿に、どうしようもなく笑みが溢れた。

That’s all.
tale

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