*小説 info アネモネ


満たされる甘さ おまけ

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おまけ
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パンケーキ食べたいパンケーキ食べたいっと、保健室で流行りのパンケーキ食べたいダンスをしばらく踊っていたのだが、それにも飽きてぼんやりと携帯を眺めていた。
自撮りばっかりするせいで時々整理しないと容量を圧迫するから写真をぽちぽちと消し始める。
そこに保健室メイトのちーくんが粘土をこねながらやってきた。
「れーたん何見てるの」
「ん〜これはぁ…」
携帯の電源をそっと落とす。
「れーの大事なもので、もっちが見たら泣いちゃうようなえっちな写真だよぉ」

にこにこ笑うと「うわ、性癖までやばくなったん?」とか言うから「れーはめっちゃ普通でーす」って携帯をぽっけにしまってきゃっきゃと笑った。
しばらくしたらみよっちが止めに入ってくれたから、れーの大事な織くんの写真は誰にも見られないまま守り通せたのだった。