分かれ道

IH予選。準決勝で青葉城西と戦った俺達烏野高校は、フルセットの末に敗北。全員、今出来ることをやったはずだった。でも負けた。俺達には、まだまだ足りないものがたくさんあるんだと思い知らされた。


三年生である俺達は、春高まで残るか、あるいは引退か……どちらかを選択しなければならない。


「……俺は……俺は、まだやりてぇよ!!お前らと。まだバレーしてぇ」


大地も孝支も旭も、残る選択をした。


「綾人は?」
「俺は、少しでも多くの試合を、プレーを見ることが自分の将来に繋がると思ってる。だから、残るよ」


もう一度行くんだ、春高へ。