もう少し寝かせてほしい彼女

kgm
「起きてください、遅刻しますよ」「ん……まだ大丈夫」「そう言って昨日もギリギリまで寝て慌てて出て行きましたよね」「だいじょうぶ、今日は準備の時間を短縮するからぁ……」いつだって準備よりも睡眠、夜更かしはするけど朝は少しでも長く寝ていたい。アラームだって予備でもう五分後と十分後に鳴るようにしてるんだから大丈夫。ハヤトの声を遮るように布団へ潜り、その温かさにまたうとうとする。「……いいんですね」「んー……」「わかりました」「っ、まぶし!布団……」「はーい起きましょうねぇ」潜っていた筈の布団は捲られ、ベッドの下へと投げ捨てられる。窓から入ってくる太陽の光が眩しくて顔を手で覆ったその時、ふわりと宙に浮く感覚を覚えた。「え、なに、えっ」覆っていた手を外せば、すぐ目の前にはハヤトの顔。「おはようございます。さぁ行きましょうか」「―――……おはようございます起きました自分で歩きます」「眠そうですのでわたくしがお連れしますよ」「大丈夫ですごめんなさいおろしてぇ……」「嫌です」やけに楽しそうな口ぶりでそう言うハヤトに、私は抗う術が見つからなかった。



knmc ※年齢操作
「ほら、起きる時間ですよ」「今日やすみだからもう少し寝かせて」「早く起きて出かけようって言ったのあなたですからね」「わかってる……あと十分したら起こして」「いやです。あと十分、起きる気はないんですね」「ん……」出て行ったのだろうか、パタンとドアの音がする。もう少し寝れると、布団の温かさに私はまた微睡んだ。『……ゃん!とうやおにいちゃん!刀也おにーちゃん。刀也お兄ちゃん……。と、刀也お兄……ちゃ……いつも思ってたけど!私の方が年上……』「はっ!?何!?」「おはようございまーす」刀也のスマホから流れる耳馴染みのある声で飛び起きた。「ちょっと待って、何なのこれっ」「おっと残念」スマホを奪って止めようと思ったが、余裕の笑みを浮かべる彼に難なく躱された。「あなたのご両親にも協力いただいて集めた今までのお兄ちゃんボイス集です。編集は自分でしました」「熱の使いどころが間違ってるよ!恥ずかしいから消して!」そもそもいつの間に親は刀也にデータ渡してるんだ、悪用しかしないだろ。「消すわけないでしょう、貴重なロリからの軌跡。でもまぁ流されたくなかったら起きてくださいね」「……ふぁい」自分の声で起こされるなんて、あまりにも最悪な目覚め。



fw
「朝だよー」「うん」「起きてよー」珍しく一足先に起きていた湊に身体を揺さぶられる。でももう少しだけ、もう少しだけ寝かして欲しい。「遊びに行くんでしょー」「うん行く……もう少ししたら起こして……」「しょーがないなぁ」そう言ってまた布団に潜りこんだ彼はその腕で私を抱え込む。彼の香りと体温に安心を覚え、再び眠りに落ちた。「…………あれ、今何時」「んあ」「て、え、夕方!?さっき十時じゃなかったっけ」「にゃはは、めっちゃ寝たねぇ。あまりにもあったかくて俺も寝ちった」もそもそ湊の腕の中からスマホに手を伸ばし時間を確認すると十五時半を回ったところだった。いくら夜更かしをしたからといっても流石に寝すぎた。「一日寝て過ごしちゃった……せっかく湊と出かけようと思ってたのに。あの時起きなかったからだぁ、ごめん」「なんで?ええやんたまには。それだけ疲れてたってことでしょ」「そうかもしれないけど……」「別にまだ休み終わったわけやないし、これから出かけよ!それこそ夜は俺の時間やし」なんて、布団の中でウィンクする彼に思わず「好き……」と心の声が漏れた。



kid
「ねぇ起きて」「うん……あと五分……」「今日だけは絶対起こしてって言ったの君でしょ!」「んー……わかってる」今日は仕事の前に健康診断だから早く行かないとなのはわかってるんだけど、もう少しだけ寝かせて欲しい。「もーそっちがそうなら、こうだ!」「っちょ、や、やめあはっははっやだやだやだっ、やめ……っ」くるまっている布団を力ずくで剥がし、晴は私が動けないように跨って脇腹をくすぐる。至極楽しそうな顔をしていて腹が立つ。弱いと知っていて今これを出すなんてずるいじゃないか。「起きる?」「起きるから、起きるからやめて!……っはぁ、はぁ」「おはよ」「……お、おはよう……」今日はもう仕事に行く前に疲れた、数ミリしか残ってない全ての気力を失ったけど、流石に起きるか。生理的に出て来た涙を拭き起き上がろうとしても、何故か跨ったままよけない彼。逆に何故か覆いかぶさってきた。「え、なに」それと同時に私の腿に当たる硬い感触に気が付く。「……や、ごめん、なんかちょっとえっちだなって思っちゃって」「……朝から変態がよぉ!」「元はと言えば起きないそっちが悪いんでしょー!」もう晴に起こしてもらうのはやめようと誓う出来事になった。



kne
「ほーら、起きてください」「んー……布団が私を離してくれない」「やっと返事した。そんなこと言って、またご飯食べる時間がーとかメイクの時間がーとか言うんでしょう」「……」かなくんの声は起こすよりも寝かしつけに向いてるのではと思うほど心地が良い。「ねぇ、今日は僕が朝ご飯作ったんですけど。食べないで行くつもりですか?」「食べる食べます」「もうほら起きて!」勢いよく布団を剥ぎ取られるも、今は大して寒くないので平気だ。ただ朝日が眩しい……。顔を顰めたら光が遮られたので、薄目を開けて見ればドアップのかなくんの顔がそこにあった。「……じゃあ、今すぐ起きるか、起きずに今ここで僕の報復を受けるか選んでください」彼は少しむすっとしてそう言った。その顔は可愛い、可愛いけれど彼の口から出た報復は絶対可愛いものではない。「起きる、起きます!おはようございます!」「はい、おはようございます。じゃあご飯にしましょうか」しゃきっと起き、顔を洗い歯磨きをしてリビングへ行けば美味しそうな朝ご飯が並んでいた。よだれが出る。「おしゃれだし美味しそう……いただきます!」そう言って手を合わせれば向かいに座ったかなくんが「別に僕は報復でもよかったんですけどね」なんて。そうにっこり笑う彼を見て、絶対早く起きようと誓った。



kzh
「おい起きろって、マジふざけんな。お前が起こせって言ったんだろ」「おっけ、わかってる。あと五分」「なんもわかってねーじゃねぇかよ!」布団の上からゆらゆらと身体を揺さぶられる。「起きる気はないんだな」「あと五分で絶対起きる」「絶対起きない」「起きる」「起きない」眠気には勝てず微睡んだその瞬間、後ろから脇へと伸びる腕に身体をがっしりと掴まれた。「え、なに」「強硬手段」「……つかぬ事を聞くけど、なんでベランダ全開なの」「なんでだろうねぇ?」にたりと笑う葛葉に嫌な予感しかしない。「声出すなよ」「―――っ!!」バサリと出る羽根に、ベランダから空に向かって浮く身体。予想外のことに冷や汗が出る。「しぬしぬしぬ!」「ぜーんぜん起きねぇから朝の散歩に来ましたぁ」「ごめん、ごめんて!今後すぐ起きます!降ろしてぇ」「そーお?」こう見えても私は高所恐怖症だ。ぺしょぺしょになりながら謝れば、葛葉はすんなりと戻ってくれた。「じゃ、俺は寝るから」「はいはい、おやすみ……」ふわふわする身体でリビングへ向かえば、私の好きなコンビニのおにぎりと葛葉一押しのいちご牛乳が雑に置かれていた。……あるんだよね、こういうところ。寝室に戻って「くずー、ありがと」と小さく呟けば「別についでだったし」なんて素っ気ない返事が返ってきた。