私は彼に魅力される



スゥーっとゆっくり体が離され、
まっすぐに見つめ合う二人。

近づく彼の顔から目が離せない。

(あ、これ…キス…されるのかな)


意を決して目をぎゅうっとつむる。

『…っ痛い痛い!』

ゴシゴシゴシッッ
彼のTシャツの袖口で血が出るんじゃないかっていう程に
唇を拭かれ、目を見開くとそこには般若の顔をする爆豪の姿。

『ちょっ…ちょっと痛いってば!』

先程の雰囲気ぶち壊しの般若フェイスをしている彼の手から逃れ、
ようやく自由になった唇は熱を持ってヒリヒリと痛む。

「お前、なにアイツにキスなんかされてんだよ!!!死ね!!殺すぞ」

(あ…そういえば…)

完全に忘れていた…。


『っ!…あれは!』

「言い訳すんじゃねぇ!!しかも抱かれやがって!」

『ちょっと抱っこされただじゃん!勘違いされる言い方しないでよ!』

「関係ねぇ!今すぐ風呂はいれ!!」

『潔癖か!』

「…いくぞ」

離れていた腕を再度引かれ、足がもつれる。

『ちょっ…どこに?!』

「俺んち」

『なんでよ!』

「俺が隅から隅まで洗ってやる」

『変態か!!』