お兄ちゃん

ズンズンと、大股で歩いていく爆豪に引きずられるように歩く名字

横に人影を感じ振り向くと…

『おにいちゃ…』

爆豪の肩にトンっと手をおくのは、
あろうことか私のお兄ちゃん。

「アァ?!」
肩に置かれた謎の手に振り向くか否か…

「うちの可愛いエンジェル(妹)が嫌がってんだろーがぁぁぁ!」

お兄ちゃんの個性は“怪力”
岩をも吹き飛ばす拳が爆豪の腹にクリーンヒット。

(…南無阿弥陀仏)

「グッ…テメェなにすんだ!殺す気か!!」

「お望み通り殺してやろう」

ポキポキと指を鳴らし目を血走らせるお兄ちゃんを静止し、
クラスメイトだから大丈夫だと背中を押して先に家へと押しやる。

後ろ戸がドンドンと乱暴に叩かれる中、
呆気に取られている爆豪に今日は帰るようにジェスチャー

「クソッ…」

チュッ

唇が軽く触れるか、触れないかくらいのキス。

それだけすると「明日学校で覚悟してろよ」なんて言いながら大股で帰っていく彼の背中を見送る。

『また明日ね!勝己!!』

「じゃあな、名字」




(爆豪の姿が見えなくなってから自宅の扉をそぉっと開ける)

お兄ちゃん「ダレダ、アイツ」

『ちょっとなんでカタコト?』

お兄ちゃん「あんな目付きの悪いクソガキ、お兄ちゃんは許しません!」

『べ、べつに!ただのクラスメイトだよ!』

お兄ちゃん「今すぐ転校しろ!!」

『ちょっとお兄ちゃん落ち着いてよ〜』


(帰路につく爆豪)

「…クソアニキ」

家に連れ帰って、風呂に入れて
無理矢理○○して、名字の○○に○○するつもりだったのにクソッッ!!

危ない思考を巡らせて悶々としていた。