番外編


(気にくわねぇ)
いつにも増して眉間にシワを寄せ、
鋭い目付きの先にはふたりの男女。

『ねぇ、轟くんここは?』

「ここは…」

カリカリとノートにペンを走らせる轟を覗きこむように密着する女。

「ねぇねぇ、ふたりって付き合ってるんかな?」

そんなヒソヒソ声まで聞こえる始末。
自分の中で何かがブチッと切れる音が聞こえた。

ガタンッ!!

「オイ、おめぇらいい加減離れろや」
Boooom!!!!

いちゃこらするふたりの前に出向き、大きく机を鳴らす。

「驚くだろ、爆豪」

『びっ…くりしたぁぁ!』

目を丸くする轟と、名字

「テメェも!なんでコイツにわざわざ聞くんだよ!」

苛立ちの理由である彼女に、
あぁ?と凄みをきかせる。

『え…だって轟くんの方が成績上だし』

なにもわかっちゃいねぇ様な顔で、頬を膨らませる姿が可愛い、とか今はそれどころじゃねぇ!!!

「俺だって教えられるっつーの!」

『なんで、勝己こないだの中間テスト私より下だったじゃん』

「っっ!」

(そうだった…ちくしょう!)

「なんだ、お前も混ざりたいのか?」

「ちっげぇよ!黙ってろよ!半分野郎!!」

「なぁーんか今日の勝己感じわるーい」

(テメェが原因だっつの!!!)