後書き





後書き

 はじめまして、望月ケイと申します。以前はpapi(ぱぴ)と名乗っておりました。
 この度は、『その石の色を彼は知らない』をお手にとっていただき、ありがとうございます。オリジナル設定が多めのお話でしたが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
 これは、私の中のキンブリーさん像を明確にするために執筆しました。書き始める前は、大好きなキャラなのに、彼を書くのは初めてではないのに、キンブリーという人間の輪郭さえもうまく掴めませんでした。しかし、一章から書き進めていくうちに、「あ、自分はこう捉えていたんだ」という発見の連続に変わりました。興味深い経験です。
 このことはきっと、小説に限らず、マンガやイラストを描かれる方、写真を撮られる方、コスプレをされる方など、すべての表現者が一度は経験するのかもしれないと、そんな風に思います。
 キンブリーさん自体を書くこともそうですが、彼とほかの人々とのやりとりも書いてみたく、様々なキャラと絡ませてみました。なかでも、原作に接点のないラストさんとの会話は、想像の赴くまま楽しく書けました。このふたりが並ぶと絵になるだろうなあ……。
 本当はもう少しお話の続きを考えていたのですが、時間が足りず、あえなく断念しました。また機会があれば続編を書いてみたいです。それから、キンブリーさんと合成獣キメラのおっさんたちを中心としたコメディ小説も書き散らしてみたいですね。想像ばかりがむくむくとふくらみます。
 それでは、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
 また、お会いできることを夢見て。


 web再録に当たっての後書き

 ここまでお読みいただきありがとうございます! web再録しても後書きを書いてしまうケイです。
 今ではもう終了してしまいましたが、スマホのソシャゲ(ハガモバ)で、キンブリーさんとラストさんの夢の共演を見ることができました。「やれやれ……」「まったく……」という、あのふたりのセリフと後ろ姿は、痺れるほどオトナでした。かっくいい。
 同人誌本編は、さあこれから殲滅戦だ、というところで終わってしまいましたね。続きを執筆予定でしたが、ページ数と〆切の関係であえなく断念してしまったのが少し悔やまれます。
 長きに渡って焦がれ、夢見続けていた賢者の石が、自身を冠する二つ名と同じ色だと知ったとき、彼はどんな反応をするのでしょうか?
 そこは、皆さまの想像にお任せいたします。
 ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
 ……彼が戦場に赴くにあたっての覚悟、「その意思」の色は、果たして何色だったのでしょうね。




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