ゆめうつつ


「なまえさん、ベッドいきましょ。」


そう言う赤也に腕を引かれ、まだ目が暗闇に慣れないままベッドへと進む。ベッドに腰掛けると赤也にゆっくりと押し倒された。天井と赤也が見える不思議な光景だ。


「なまえさん…」


ゆっくりと赤也の顔が近付いてくる。ちゅ、っとリップ音がして唇が離れた。


「やべー…緊張する。」


本音が隠せない素直な赤也を可愛いと思ってしまった。こんな私に対して緊張してくれているなんて。胸の奥がくすぐったいような気持ちになった。


「赤也、無理しなくていいよ。」

「無理はしてねーけど…あんなに手に入らなかったなまえさんとって思うと実感湧かなくて、マジで夢なんじゃねーかなって。」

「夢じゃないよ。私、ちゃんとここにいるよ。赤也、」


そう言って、思ったよりも広い背中に手を回すと赤也の手が頬に触れた。マメだらけのボロボロの手。一瞬、ブン太の顔が頭を過る。違う、目の前の人はブン太じゃなくて、赤也だ。

また、ゆっくりと赤也の顔が近付いてきて、私は瞼を下ろした。柔らかい赤也の唇が押し当てられる。唇を喰むように繰り返されるキスにドキドキした。探るように舌が割り込んできて、ねっとりと絡むそれに快感を覚える。急くことのない、愛撫に焦らされてるような気持ちになり、ぼうっとする頭の片隅で本当は余裕があるんじゃないかと毒づいた。

キスに意識を集中していた私は急な胸の刺激にびくりと大きく反応してしまった。


「ふぁっ、ん、っ…」

「なまえさんちょーかわいい。」

「あか、やっ、焦らさないでよ、」

「焦らしてるつもりねーけど。こうしたら、どんな反応するかなとか、その反応がかわいいなまえさんを見てたくて。」

「よゆー、じゃんかっ、ぁ、」

「余裕なんか全然ナイっスよ、ほら。」


そう言って私の手を取り、赤也の股間を触らせた。ソコは、熱くてかたくて、はち切れんばかりに主張していた。


「すぐイッても嫌いにならないでくださいよ。」


と言う赤也に笑みを浮かべた。