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仮入団も終え、正式に調査兵団に入団した。
今年の入団は同期数名と私だけだった。
エルヴィン団長は、明日の訓練次第で私達をどの班に配属するか決めると告げた。
皆それに納得し会議は終了、解散した。

案内された通りの部屋に入ると、2人用の部屋だった。
しかし、暫く使われてない事を物語る様に痛みや埃が目立つ。
つまり、結果的に1人部屋。団員が少ないのだからこの様な部屋が他にも沢山あるのだろう。
気にしていてもしょうがない、先ずはこの部屋を掃除しよう。

意気込んだものの、掃除道具が何処に有るのかが分からない。
そもそも貸し出しとか有るのだろうか?
どちらにせよ、此処に留まっていても始まらない。そう思い立ち、部屋を出る。

兵舎中歩き回ってみたが、それらしきものは発見できず、半ば諦めていた所で後ろから呼び止められた。

「何をしている」

低くて冷たい物言いに、振り返るとリヴァイ兵長が居た。思わず拳を胸に当てる。

「部屋が暫く使われてなかったみたいで酷い有様で・・・掃除道具を探していました」

素直にそう告げると「ついて来い」と言われ、そのまま従う。
着いたのは兵舎から少し離れた倉庫みたいな所で、中を覗くとお目当ての掃除道具が色々置いてあった。
これであの部屋を綺麗に出来ると思うと、頬が緩む。


「お前、掃除が好きなのか」
「好きかは分かりませんが、汚いのは嫌ですね」

そう答えると小さく「悪くねぇ」と兵長は呟いた。

「場所、教えて下さって有難うございます!」

では、失礼します。と告げて掃除道具を抱えて自室に戻る。

何時間経ったかも忘れるくらい掃除に没頭していて、いつの間にか夕食時を過ぎていた。
食事は時間がかっちりと決められていると説明されていたのに。今日は食事抜きが確定した。

諦めて掃除を続け、やっと満足出来る部屋になった。
明日は訓練がある。きっとハードなものなんだろうな。
もうこのまま寝てしまおうと決めた。


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