色々とあったけれど、私は審神者になった。真柄様の譲歩案は、本霊が私と共に行く事で、政府からの案は本霊に最も近い分霊が来て欲しいと言う内容だったけれど、結局は真柄様の案となった。
そうなれば、私の場合は熱田の神宮にて神格の高い神々への御挨拶も済ませて、審神者になる為の学舎へと移った。初期刀と言う存在は未だ持たぬ他の同期生達とは別に、私は真柄様が居て下さる。私は真名を真柄様が握っている。それ故に此処での名は青江タツと名乗った。真柄様は青江派の一振りでもあるからだ。タツと言う真柄様からの名付けもまた、力のあるものでは有るが、現世にはもう私の真名を両親すらも覚えては居ない。其れを知るのは真柄様と私自身のみ。
各々が暮らすのは寮だった。審神者としての暮らし方を覚える為に一括管理出来る様に、との事だった。私も寮生活らしい。真柄様は常に側で見守ってくれているから、問題は無い。けれど、禊ぎとお風呂だけは許さなかった。だって、他の女性も共に入浴するのだから……私も嫉妬くらいはする。そして末席とは言え、神の眷属に成った私が嫉妬しては、力が働く。それ故にそう望んだ。真柄様は楽しげに笑って許してくれたけれど、まあ、私が嫉妬すると言うところに喜ばれたという事だろう。
思いの外、楽しく過ごせていた。けれど、どうにも自分の神気を霊力に変換するのは少し面倒で、霊力として扱う分は、使う都度少しだけ変換していた。それ故に霊力としては少ないと感じるのだろう。随分と見下して来る者も居た。