私の夢と好きになる相手
私はずっと変な女だった。
幼い頃の夢は所謂ぷいきゅあになるの!的な普通な事を言ってた。でも一番好きなのは敵幹部キャラや敵のボスだったのだけれど。
其れが十歳の頃には野生の獣に捕食されて自然の中に還りたいと思う様になっていた。けれど、そんな事をした獣は害獣として狩られてしまうと知った時に、それは諦めた。そんな事で私の夢を叶えてくれる獣が死ぬのは良くないと思って夢は諦める事にした。

十代の終わりに気付いた事が有る。
私は物語に登場する人間では無いファンタジーな人格を持つ生物に強く魅かれると言う事だ。

私は人間に、恋心を抱けないらしい。
身内への愛情は有った。けれど、幼い頃から好きな様々な生き物への興味は尽きない。そしてその想いのままに、物語に登場する妖精エルフや人魚、獣人と言った存在に魅せられ惹き込まれていた。映画のエルフやドラゴンに宇宙人…全ての人外の存在に、実在したら良いのにと彼等に胸が高鳴った。

告白されて誰かしらと付き合っても、胸はときめかなくて、やっぱり違うって思っていた。

私は少し、感性がズレている。
人間じゃあ無くて、光に溢れた存在でも無くて…そう例えば、声と引き換えに脚を与えた海の魔女や王位継承権二位の黒い鬣のオスライオンなんて大好きだった。

***

ユウは私の高校1年の時のクラスメイトだった。私は成人していたのに、彼女とも全く付き合いは無いと言うのに、あの頃のままの姿で彼女は、そこに居た。私は同じ16歳の姿になっているけれど、彼女は心身共に高校1年生の頃のままらしい。じゃあ、そのままで同じ歳だと言う事にしておこうと、棺を開けられてから、ユウが闇の鏡の前に立たされる間に判断した。

鏡はユウの魂の形が分からないと言った。魔力も無いのだと言う。ここは魔法士と言う所謂魔法使いの為の教育を受ける為の名門学校らしいのに、どうしてこんな事が起きているのだろう。私にもどうせ魔力等無いと思うけど、学園長に促されて鏡の前に立った。

「汝の魂の形は…ディアソムニア」

ディアソムニア?と首をひねる私を、同じくらいの身長でマゼンタのメッシュを入れた人が手招きした。


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