アリルif 入学式編
父の意識を宿したまま長く過ごせば流石に慣れてくる。私にとっては長い100年と言う月日は父にとっては、そうでもないらしい。なんせ父は15万だか16万年も生きていたのだ。100年なぞ瞬きの間である。
父の同族達に助けられて私は生きている。兄より変身も遅かったが、出来るようになった事は嬉しかった。父の故郷で勉強や訓練に励みながら過ごす日々は忙しいが充実していた。

それが、訓練中に気を失って気が付けば真っ暗な箱の中にいた。

耳から青い炎が出ている小さなモフモフした生き物が服を寄越せと言ってきた。綺麗な模様のある艶のある黒いヒラヒラした服は別にあげても良いのだが、この感覚だと下は薄着だ。今あげるのはちょっと困る。そう言っても聞き入れて貰えず、その生き物は炎を吐いてきた。

それを避けながら説得するも虚しく、寄越せの一辺倒ではどうしようもない。

ーーー困ったわ。
8/10
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