リンの故郷1 /G種&種死&自由クロス
not監督生ヒロインのリン・キャンベルはC.E71第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でクルーゼ戦死を見ながら僅かな時間差で戦死している。20代後半。
ミーアのかなり年上の叔母でナチュラルだが、親の見栄で第一世代コーディネイターとして育てられる。なまじそれに着いていけるポテンシャルがあったため、ラクスの一世代前の歌手兼ピアニストとして疑われる事なくそれなりの期間ザフトにも在籍していた。
クルーゼとは腐れ縁。レイやデュランダルも知っている。子供は好きなのでレイやミーアの事は可愛がっていた。
そろそろ結婚をと周りが煩くなってきていた。
監督生ユウちゃんはアニメ大好きで自由をきっかけにSEEDも見ている。
そんなユウがリンの故郷の話を語るってお話。
そこで友人のギルがが姪をラクスに仕立て上げて、その末に殺した事を知って、そのギルも可愛がっていたレイも死んだ事を知る事になるし、なんならコーディネイターよりやべーアコードを知って、はー、やっぱ嫌な世界、って思うよ。
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ある日の授業で、立ち上がった順番に故郷の歌を歌うなんて事になった。ユウとリンは、このツイステッドワンダーランドの人間ではない。
一部は興味深いと、一部は揶揄ってやろうと、2人の順番を待っていた。
「リンさん、どうしよう」
不安気なユウにリンは、いつものように微笑んだ。
「好きな歌を歌えば良いのよ。不安なら私が先に歌いましょうね。」
はえー、相変わらずのバブみだあ……何てユウが思っているとも知らずに、リンは立ち上がった。
「リン・キャンベルです。故郷の次世代の歌姫ラクス・クラインの静かな夜に、歌います。
静かなこの夜に あなたを待ってるの……」
あれ、とユウは首を傾げた。
声も良く似ている。キャンベル、そう言えば、そう言う名字だった……故郷って言った?
「星の降る場所で あなたが笑ってる事を いつも願ってた 今遠くても また会えるよね」
それにしても上手いな?
なんて考えているうちに、一曲が終わった。
「その冷たさを 抱き締めるから 今遠くても きっと会えるね」
姿勢良く歌い終えたリンは、とても綺麗なカーテシーをして席に戻ろうとしていた。
「リンさんってガンダム知ってるの?」
思わず大きな声が出た。
「ガンダム……ごめんなさいね、私は存じ上げないわ。さ、あなたが次よ?」
立ち上がっていたユウを有無を言わさず引っ張り出してリンは席に戻った。
にっこり笑って手を振られてはもう行くしかない、とユウは何を歌うかを少し悩んだ。
そしてそのまま、もうSEEDで良いかと結論付けた。
「えっと、T.M.Revolutionでインヴォークです。
すれ違い急ぐたびに ぶつけ合い千切れ合う 互いの羽根の痛み感じている……」
歌い終えて席に戻ると、ユウはリンにしっかり聞こうと口を開いた。
「本当に知らないんですか?コズミック・イラが舞台の宇宙も舞台になるロボット戦争アニメですよ。」
「C.Eが舞台でロボット戦争アニメ……なるほど?」
あ、こりゃ知らないな?!と分かる反応にユウは布教タイムだと意気込んでいた。
「こらー!折角、私が来ているのに何ですか?私語はいけませんねぇ」
「あら、学園長、ごきげんよう。ふふ、ユウさんの世界の面白いお話をしてくれるって仰るものですから。ついつい好奇心が出てしまいました。」
「異世界のお話ですか」
「ええ、私の故郷と似ているお話かもしれないと思うと、何か手掛かりにならないかと思いまして。」
「リンくんの故郷の手掛かりという事ですか?」
「ええ、違う可能性もありますけれど、少しでも可能性は拾っておかなければなりませんよね?」
「そうですね、では後日しっかりと聞かせて頂く機会を作りましょう。何度も説明するのは大変でしょうから、聞きたい人を教室に集めれば良いですね。そうしましょう!あー、私は何て優しいんでしょうねぇ。」
「ええ、お気遣いありがとうございます、学園長。」
「ええ、ええ!良いんですよぉ、私、優しいので!」
「では日時の計画をお話しさせて頂いても宜しいでしょうか?」
「ええ、では授業が終わりしだい職員室へ参りましょう」
どんどん話が勝手に進んで行く事にユウは、目を白黒させるしかなかった。
「え、なにこれ?どういう事?私、もしかしたら先生達の前でロボットアニメの話すんの?!なんで?!」
先生がため息をついてサッサと授業を終わらせると、即座に去っていったリンと学園長の後ろ姿は既に遠い。
もう計画は進んでいた。
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ユウは頑張った。
話をしっかりまとめてコピー機を借りて、リンが渡してきた計画書にあった人数分の資料を印刷したり、話すイメトレをしてみたり。
監督生が面白い話をするらしいと、色んなところに話が行っているらしく、寮長や副寮長、クラスメイトを含めた知り合いは皆んな来るらしい。何なら顔しか知らん人も居るっぽい事はリンが言っていた。
そして時間が来た。緊張していたが、すぐ近くの席でリンが補佐をしてくれるらしいので、少しは安心だった。しかし、話はその時に一緒に聞く事になっているらしく、リンは資料の中身も一切見ていなかった。
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