昨日付の文を丸ごと、手違いで塗り潰してしまってなぁ…ははは、これは他者に齎す驚きと言うより、俺が最も驚いたもんだな。いやいや、笑い事でもないなぁ…序でに戻し様も無い。もし目を通してくれた者が居たならば詫びよう、すまん。
何れ戻せる日が来たら、その時には是非に。
ATTENTION
・流血描写
・毒薬投与
・殺害表現
・三日月宗近相手
・カニバリズム
・長文(字数2400程)
(自室で資料を纏めた書物を卓上に開きそこに記された文字へ視線を向けていたもののふと一度瞬くと共に顔を上げて開いた書物を閉じればその場を立ち上がり、部屋を出て真っ直ぐ歩を向けた先、厨に立ち茶の準備を進める最中脳内で膨らんでいく想像に独り思わず口許を緩め、僅かな暖かさの残る茶を二つの湯呑みに注ぎ入れて胸元から小さく折り畳まれた懐紙を取り出し片手でそれを静かに開き、湯呑みの一つへ懐紙の中の粉末を流し込んでは二つの湯呑みを盆へと乗せ顔を思い浮かべる一振の部屋に脚を向け)よっ、茶を淹れてきたんだが…良ければ一緒にどうだい?(先程と一変し普段通りの明るい笑みを浮かべつつ開かれたままの障子戸からひょこりと顔を覗かせ、部屋主である一振の姿を視界に入れ肯定の返事を聞けば更に笑みを深めて室内へと脚を踏み入れた後開かれたままだった戸を後ろ手に優しく閉め、座卓まで歩み寄ればそこに盆を置いてから湯呑みを相手と己の前へ乗せて滑らせ、黒い手袋に包まれた指先が湯呑みを包み持ち上げられたそれが相手の唇へ触れるまでを眺めては密かに目元を細め、互いに茶を飲み進めながら他愛無い日常の会話を弾ませていたものの次第に目前で穏やかだった相手の表情が強張り始めると一息を吐き出し徐に立ち上がり、座卓を挟み向かい合っていた彼の背後へ移動して膝を付くと未だ湯呑みを手にしたままの片手へ自らの掌を重ねてそれを卓上に戻させ、意図せず僅かに口角を上げながら相手の耳元へ唇を寄せ)あぁ…良かった。余りに反応が遅いから、君程の刀には効かないのかと思ったぜ。…さあ、俺に身を任せてくれ(三日月、と一言小さくその名を呟き、触れた背中が抵抗の意図を持って小刻みに震えている事に気付くと自ら相手の自由を奪っておきながらも動かぬその身体を見てどこか同情するような視線を投げ、相手の黒い首飾りを留める紐を解いて外し己の刀身を鞘から抜き放つと露わになった首筋の傷一つ見えぬ肌へ刃を滑らせ、浅くも描いた一線から静かに溢れる血液を人差し指に掬い間近に眺めた後、その首筋へと口を寄せ薄く開いた唇から舌を覗かせると次々流れ出る赤を舐め取り)っは、…良いねえ。堪らないな、君はこんな味がするのか(堪え切れず肩を震わせ笑みを見せながら赤に濡れた指先で相手の顎を掬い自らの方へと視線を移させ、その背を壁に凭れさせて正面に移り痛みを感じる最中に居る相手の表情を見つめれば笑みは薄れ次第に眉を下げるものの決意を示すかのように片手で刀を握る指先へ力を込め)そうだな、…痛かったら、すまん(相手へ届く程度の声で小さな謝罪を告げると刀を握る腕を動かし、腹部から肩にかけ今度は深く斬り上げてはそこから溢れる血液を全身に浴びて白い着物を真赤に染め増していく重量を感じ、確りと整えられた着物ごと裂くと濃紺の布地が溢れる赤によって濃い色に染まっていく様を見下ろし自らの着物にも跳ねた血液から相手の体温を感じつつ握っていた刀を畳の上へ置き、斬り裂いた事によって開かれた腹部へ手を入れれば小さな水音を立てながらもそこを弄るように動かし触れた小腸を握り締めると力を入れて強引に体内から引っ張り出し、腹部から飛び出したそれが外気に晒され赤を纏って輝く臓器を暫し眺めた後未だ暖かいそれに口を付け、直ぐに歯を立て噛み付きゆっくりと齧れば口内で確と堪能するように咀嚼し)…嗚呼、君の血も美味ければやはり身体も美味いんだな。要は最高ってやつだ。ふ…はは、あっはは…!流石は天下五剣、と言ったところかい?(心底から湧き上がるような嬉しさや高ぶる感情に任せ思わず笑みのままに楽しげな声を上げ、眉を寄せ唇を噛みながら苦痛に歪む相手の頬へ掌を添えて首を傾げつつ穏やかに目を細め)…手入で全て直して貰えるから大丈夫、なんて思っているかい?それは不可能だろうなぁ…此処の主はもう居ない。何故ってそりゃあ、俺がこの手で、(そのまま静かに言葉を続ければ驚きや動揺に変わっていく相手の表情を見て更に笑みを深め、臓器を齧った事により唇へ付着した血液を親指の腹で拭ってから舐め取り、再度相手へ顔を寄せると夜空を映す瞳へ滲んだ涙の膜で小さな月が僅かに揺れればどこか幸福を感じるように目許を緩め)…君の全てをくれると言っていたな、身も心も手に入れたいのは勿論だ。それともう一つ、ずっと欲しいものがあった(静かな声音でのんびりと言葉を紡ぎ相手の右目、その瞼の窪みをなぞるようにして目許の薄い皮膚を撫で、怪訝そうに眉間へ皺を刻む相手の瞳と視線を重ねて一度緩く笑みを浮かべた直後、撫でていた瞼と眼球の隙間が作られるように窪みへ指先を押し入れて食い込ませたところで漸く言動を理解したらしい相手が未だ不自由な身体を捩らせる姿を見て喉奥から乾いた笑みを溢し、足元へ乗り上げて全体重をかけ抵抗を示す力ごと押さえ付け、ぶちり、小さな音が耳へ届くと共に相手の肉と強引に離された瞳を自らの手中で転がし唇を寄せてはそっと労るように生暖かいそれに口付け、相手の瞳を慎重に支える片手はそのままにもう片方で懐から二つの球体を取り出し上へ軽く投げると共に置いていた刀で手早くそれを真っ二つに斬りそれらが畳へ落ちて転がる頃にまた刀を戻し、目前の相手に視線を戻しその左目が落ちた眼球へ向いている事を知れば後頭部へ腕を回して強張った身体を抱き寄せつつ無意識の内に瞳の琥珀から一筋の滴を頬へ伝わせ)この目には見覚えがあるんじゃないか?主のもの、…いいや、主のものだった。安心してくれ、君の目はとても美しくて好きなんだ。ずっと傍で眺めていたいとどれだけ願おうと、君の身を縛り付ける事も出来ない。君が戦場で傷を追って、手入でその傷全てが消えなかったら、そう考えると俺は、な。それくらいなら…君の眼球ごと、貰っておくしかないだろう?
0910