02.
噂とは背びれ尾びれがついて泳ぎ回るものです。
友人たちと話さなくなって数日が経ちました。
私は、先日学園のお手伝いさんとしてやってきた女性、エリ子さんに声をかけられました。つまり、あの方とはエリ子さんということです。
彼女は言いました。
「あなた、あたしが嫌いなんだってね」
いいえ、それは間違っています。私は別にあなたのことが嫌いではありませんよ。
「嘘、だってあなたの友達が言ってたもの。あたしの悪口言ってたって」
「言ってませんよ、悪口だなんて」
「なに、その言い方。嫌われたからって逆恨みしないでよ!」
逆恨み?何故、私があなたに逆恨みしなければならないのですか。
全く、意味が分からない。
「それより、あなたの悪口を言っていたらしい私とお話するより、あなたを好いてくれている忍たまたちと一緒にいたほうがいいのではありませんか?」
「な、何よ!」
「私はあなたとお話したくはありませんので、さようなら」
きゃんきゃんとわめくエリ子さんの声を後ろに歩き出しました。
彼女と関わるのはとても疲れることがわかりました。
110208
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