強い衝撃を感じてそこに倒れ込んだ。
ざあざあ肌を打ち付ける雨が痛くて冷たくて、でもどこか心地良い。
遠く聞こえる声が悲しくて苦しくて……だから、嗚呼、泣かないで。
もう泣かないで。
わたし、行くから。今そっちに行くから。
君は笑っていなきゃ、ダメなんだよ。
「シオリ! シオリ!」
「……アスベル……?」
ガクガクと体を揺さぶられて、わたしはうっすらと目を開いた。
目の前にアスベルのほ、とした顔が広がってゆっくりと体を起こされる。
……あたたかい。
ふと思って、だがすぐに肩のあたりが痛んで手を当てた。
「あたた……えっと……?」
確か、空の海を突き抜けて……それからアスベル達の世界を囲う人工物みたいな羅針盤が見えて……
そうだ、フォドラ(と思わしき場所)に向かって落っこちたんだ。
見ればソフィも含むみんなが無事らしく、早速機内から外を見ようとしている。
しかし、本当にシートベルトは大事だな……よく無事だった。みんな怪我もなさそうで安心だ。
「ぼく達はフォドラに着いたんでしょうか?」
「うん、そのはずだよ」
「空の海を突き抜けた瞬間、今度は目の前の場所に向かって落ちていく感覚にとらわれたぞ」
「フォドラの方があたし達のいた世界より重力が強いから、それで引き寄せられたんだよ」
冷静に状況を整理して、それからちらとソフィに視線を向ける。
一応意識はあるようだがぐったりとしており、やはり体調は悪化しているようだ。
隣にいたアスベルは小さく唇を噛むと、みんなに向き直った。
「よし、とにかく外へ出て見よう」