空がよく、晴れていた。
風が心地よく頬を撫でて、踏みしめる大地も暖かい。
かつて一緒に世界を巡った仲間達の話を、いろんなところから伝え聞くのはとても楽しい。未だにみんなが繋がっていて、今も世界が続いていることがわかるから。
それは昔、こうなったらいいなって思った未来に、自分も溶け込めているとわかることだから。
この道の先に、一年中花弁を広げる花畑がある。
そこにある大きな木の前に、あの三人はきっといる。
今頃その木に、四人目の名前を刻んで手を重ね合わせて、再び誓っているのだろう。
永遠に、永遠に……死んだってなんだって、ずっとずっと続く友情を。
そして、少女はきっと、呟くのだ。
「見守っていくよ。この世界を……ずっと」
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穏やかな光の中で、幼い笑い声が響く。
一年中咲き続ける花畑の中で、幼い少年は少女を追い掛けた。
長い髪と真っ白なワンピース。
彼女を捕まえようと地を駆けて、でもするりと避けられて転ぶ。
それすらも楽しくて、少年は少女ににっこりと笑いかけた。
「……ひとりの男の子が、迷子の種を拾いました。男の子は自分の庭に植えて、毎日世話をしました。すると、迷子の種はちいさい可愛い花を咲かせたの。そのあと、種はどうなったと思う?」
柔らかい、だが可憐な声で少女は話し出す。
彼女はいろんな事を知ってる。
自分の知らないほど昔の事や、今の事。少女が見て来た、たくさんのお話。
そしてこれはまだ、少年の知らない話。
だから首を傾げると、少女は座り込んだ自分の膝の上に広げた本を愛しそうに撫でた。
「今度はお星様になって、みんなを見守ってるの。自分も見守ってもらったぶんのお返しなんだって。……どのお星様かって?」
ふわり、ふわり。
少女は笑う。
愛しそうに愛しそうに、笑うから。
だから少年も笑った。
彼女がこれからも笑っていてくれるように。
「それはね……みんなが一番よく知ってる、一番大好きなお星様だよ」
君は今日も幸せだろうか。
見守って行くよ。
この、大好きな世界を。
*Fin*
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