SKIT
「……できた!」
「できたってなにが……あ、もしかして!」
「ついにミトスへの贈り物、完成したのか?」
「しました! まだまだ下手なところ多いかもしれないけど、今できる最高の出来です!」
「すごいやナギサ、おめでとう。わ、ここに刺繍してあるのってウサギ? 可愛いね!」
「それは……ノ……ノイシュ……」
「え? あー、えっと、そっか、そうだよね! うんうん、ノイシュだ! 上手だよ!」
「青い布に金縁って、やっぱり定番で綺麗だよな。親父もよくこの組み合わせのアクセサリーとか依頼されるって言ってたぜ」
「そ、それは、髪の色とか目の色にあわせるといいってゼロスくんが言ってたから参考に」
「へえ……ゼロスっていろいろと残念なところが目立つけど、やっぱり貴族なんだね。発想が上品だ」
「中に硬いの入ってるんだな」
「プレセアちゃんに教わって、ミトスの名前を彫った小さな木の板を入れたんだ」
「さすがプレセアだね!」
「みんなにいいアドバイスもらって、すっげーいい出来になったんだな!」
「うん! ……で、でも、あげるタイミングって、いつがいいのかな……」
「そんなの、いつでもいいんじゃないか?」
「そう? でも、誕生日でもなんでもないのに贈り物って……」
「ミトスは気にしないと思うけど」
「わたしが気にする」
「姉貴は難しく考えすぎなんだって。いいんだよ、毎日が誕生日ってことで!」
「……ロイドは簡単に考えすぎだけどね……」
「同感……」