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報告 ティールオン異変について

異変は忘却。
この地にいるほどに年齢性別問わず次第に記憶を失っていく。また、住人達は認識できずにいたが、記憶を失うほどに花畑が広がることから関連を調査していた。最終確認時点では、花畑へ繋がるトンネルの地面はもちろん、壁いっぱいまで花が広がっていた。

原因は土の精霊の暴走。
四つの神秘の一人、アネストの子供たちからの情報によると、七年前に封印の綻びから力の一部が零れ落ちた後、アネストの体を侵食、支配することで異変を起こし、さらに精霊の意識まで暴走を引き起こしていたとのこと。
七年間、異変の進みがゆっくりだったこと、記憶という力を吸った精霊の花畑がトンネルまでの増殖で留まっていたこと、アネストの体を支配した精霊が外へ飛び出さなかったことは、アネストの子供たちにより領地内に封じ込められていたことが理由であるとされている。

現在、メメディエムからティールオンに渡ってきた、メイという少女と土の精霊が正式に契約を結んだことで暴走は落ち着いた。
時空の管理者が女神の封印を強化したためか、時間がかかると思われた異変の解消も素早く行われ、住人達の記憶はほぼすべて戻っていることを確認した。
今後、ティールオンの援助については後に到着予定の騎士に引継ぎ次第、管理者の観察任務を続行する。


フロスト・ノーヴェン


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