小ネタ集A

▼お風呂
合宿所には、大浴場がある。天然の温泉ではないけれど、スポーツ選手だらけの宿泊客が疲れを癒せるようにと、温泉の素が入れられている。
「ふー、癒されるなあ」
少し熱いくらいのお湯に、首元まで浸かる。気分は温野菜だ。
豪華メンバーの揃った合同合宿だけあって、マネージャー係たちも初日から駆け回っている。ぐるぐるに巻きついている疲労が解けて消え去っていく温泉は、二日目にしてなくてはならない存在だった。
露天風呂は調整中でまだ入れていないが、室内のお風呂だけでも十分な気持ち良さだ。
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【小ネタまとめ】
☆山吹とのんちゃん
「俺思うねんけど」
「何が?」
「山吹ってちょっと、距離近すぎへんか?」
「えーそう? 仲良しでええやないの」
「ちゃうねん。確かに仲がええのはいいことやで。そうやなくて……」
「のんちゃんやろ。ほーら図星や」
「……近ない?」
「蔵りんも同じくらい近づいたらええやん」

★天然たらし
「三藤さん一年の頃からマネージャーやったん?」
「うん!健太郎がやらないって言ってくれたんだよね」
「ちゅうことはやで」
「うん?」
「抽選会場とか行っとったやろ?」
「全国の?当時の部長と副部長に付いてったよ」
「やっぱそうか」
「え、なんでなんで?」
「俺も一年のときから部長やったから、抽選会場行っててん」
「うん。……!」
「三藤さんと俺、一年の頃にもう会っとったんやなあ」
「……白石くんどうしてそういうことさらっと言うの」
「え、なにが?」

☆英国式沿いで合宿所に着いた後
「三藤先輩!」
「あっ鳳くん、おつかれ!」
「先輩がいらっしゃること俺全然知りませんでした」
「自分でも予想外の出来事だったんだよ……でも嬉しい!」
「それならよかったです!俺も試合、楽しみです」
「うんうん。海外選手と試合なんてほんと凄い!」
「あ、そうだ。先輩、俺荷物持ちます」
「あ、大丈夫!そんなに重くないから!」
「でも」
「鳳わかってねーなあ、わかってねーよ」
「桃城」
「おー桃城くん、おつかれー」
「チーッス!それはそうと鳳、相手はのんちゃん先輩だぜー?バカ丁寧に許可もらうんじゃなくてこうすんだって!」
「あっちょっと!」
「せんぱーい大丈夫だってー!二階の部屋に運んどくから!」
「いや、だから……二階?二階?!二階じゃないよ!?桃城くん待って!って聞いてない!」
「俺取り返してきます!」
「わー!鳳くんも待ってー!ってだめだ聞いてない!」
「着いて早々大変やなあ」
「白石くんー……」
「ええ後輩に恵まれたやんか」
「白石くん苦笑い隠せてないですよー。いい後輩なのは確かだけどさ」
「ええやん、それが全てやで」
「ごもっともです」
「せやろ?三藤さんの荷物、どこに届いたんやろなあ」
「……白石くんてさ」
「んー?」
「なんか……ときどきいじわるだよね!」
「そうか?」
「ほら!またそうやって笑う!」
「許したって。三藤さんの荷物取ってくるし」
「うむ。ならばよし」
「変わり身早いわあ」

★全国大会会場センターコート横
「のんにずっと聞きたいことあったんやけど、聞いてもええ?」
「もちろんいいよー!改まってどうしたの?」
「六里ヶ丘の男子ってどうなったん?」
「六里ヶ丘、って……え!白石くん!」
「のんとちゃんと話す前やったけどたまたま居合わせてしまってん。堪忍な」
「いや、あの」
「そんで?教えてくれるか?」
「そんなこと言われても、別に何にも無かったから、えっと」
「そうやったんや。……それならええねん」
「ええねんって、当時知り合いだった人に見られてたより恥ずかしいのにそんなあっさり……」
「ああいうことってよくあるん?」
「ないない!」
「ほんまに?」
「ほんまです!」
「ほんまにほんま?のんなら10人や20人くらい平気で越えてるんちゃう?」
「白石くん白石くん、桁がおかしい」
「わからんで。なんも知らんのに告ってくる奴らなんかについていかんといてや」

☆浪速の王子様
「次の世代へのバトンタッチ、かあ」「山吹はどうなんだい?」「ウチもね、やっぱり難しい!三年生って、部長って……すごく大きいよね」「のんも大きいんやない?」「へ?」「確かにね。合同合宿をして思ったけど、マネージャーって凄く大きな存在だよね」「その話な、大阪帰るときにしててん。とてつもなく大きい存在やと思うで」「……あれ、三藤さん?」「(俯いて無言で首を横に振る)」「……ごめんな、街中でする話やなかったな」「白石、泣かせたね?」「……人聞き悪いで、不二クン」

★浪速の王子様2
「大阪のたこ焼き、やっぱり美味しい!」「おおきに。嬉しいわ」「ボクはもう少し辛味が欲しいな」「前から思っとったけど不二クンは味覚音痴なん?」「そんなことないよ。乾汁だって美味しいし」「いやそんなことあるやろ!」「乾汁ってそんなになの?」「興味あるかい?」「のんそれだけはアカン」「そっかあ……」「美味しいのに」「自分焼肉のときの阿鼻叫喚忘れたんか?」「みんなが大袈裟なんじゃないかな」「……冗談やんな?」「え?」「いいなあ、みんなで焼肉。山吹も混ざりたかったなー」「いや混ざらなくて正解やでアレは」「……一体何が起こったの?」

☆浪速の王子様3
「不二クン、一回宿に戻るらしいわ。越前クンが帰ってきたんやて」「越前くんが!良かった、金ちゃん喜ぶだろうなー」「ライバルやからな。それも無二の」「他のライバルとは違う特別な存在って感じだよね」「せやな」「私、蔵ノ介くんにとってのそういう存在に心当たりがあるよ!」「お、誰なん?」「それはね、自分自身!」「!」「合宿もイギリスも、ずっと見てきて、蔵ノ介くんにとって凄く純粋に、自分自身が特別で無二のライバルなんだって感じたよ」

★浪速の王子様4
「のんはこれからどうする?」「蔵ノ介くんは?何かやらなきゃいけないこととかある?」「せやなー、一回学校行って荷物取ってこよかな。自転車も置きっぱなしやねん」「私蔵ノ介くんについていきたい」「それはもちろん大歓迎やけど、街中とか見て回らんでもええの?俺荷物は別に今すぐ要るわけやないから案内するで」「うーん、ほんとのこと言うとどこでもいいんだよね。蔵ノ介くんと一緒にいたいだけだから」「へ?!」「え?!なに、どうしたの?」「……あーもう、自分ほんまにずるいで」「えっ何も嘘ついてないよ!」「だからやねん……」

☆浪速の王子様5
「後は自転車やな」「四天宝寺は自転車登校良いんだね」「せやでー。ウチは自転車でもなんでも、とにかく"つかみの正門"への敬意さえあればええんや」「おおー、さすが神聖なる正門!四天宝寺の笑いの聖地!」「笑かしたもん勝ちや!」「……蔵ノ介くんごめん。私やっぱり嘘つきだった!」「どないしたん?」「私蔵ノ介くんと一緒に行きたいとこあります!教室見に行きたい!」「……せやなあ。俺ものんと一緒に行きたいわ。よっしゃ行こか!」「やったありがとう!制服着てこればよかったなー」
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